Pentium 4プラットフォーム・デイレポート

Intel 845嵐の中の船出
~Pentium III 500MHzはもう買い換えの対象!?

インテル 第一営業本部本部長 坂野勝美氏

9月11日発表



 インテル株式会社はプレス向けに、Pentium 4プラットフォームの変化を訴求するためのプレスイベント「インテル Pentium 4 プラットフォームデイ」を都内のホテルで開催した。都内は台風15号による、あいにくの荒天で歩道を歩くにも危険が伴う状態であり、イベントの開始も5分遅れとなった。

 挨拶に立ったインテルの第一営業本部本部長 坂野勝美氏は「2GHzのPentium 4と、Intel 845チップセットの登場により、Pentium 4はプラットフォームとしての幅を広げた。Intel 850で得たパフォーマンスPCのセグメントに加え、845によってメインストリームにもPentium 4は広がるだろう」と述べた。Intel 845は国内ではこのイベントが正式発表の場となった。

2GHzまでの30年の道のり NetBurstアーキテクチャはクロック向上がしやすく、急速に上昇していることを示すグラフ クライアントPCでもバックグラウンドで行なう処理が増えるため、強力なCPUが必要と訴える

 また、「この冬の年末商戦に向けてはPentium 4とWindows XPを搭載したシステムが買い換え需要を喚起するだろう。その場合、買い換えの対象となるのは2,3年前に購入されたPentium II/IIIの500MHz以下のシステムが対象となるだろう。このクラスと2GHzのPentium 4を比較すると最大3倍以上のパフォーマンスの差がある」という。

 各社からのスモールフォームファクタPC(省スペース型)も参考出品され、年末商戦時には製品化されるものも多い。また、Pentium 4対応のアプリケーションソフトの紹介にも時間が割かれ、SSE/SSE2対応ソフトが順調に増加していることが報告された。

 質疑応答の際には、VIAとの法廷闘争について、広報部から「VIAにはライセンスを供与しておらず、知的所有権を守るために提訴した」と回答された。なお、VIAからの提訴については「まだ訴状を見ていないので」ということでコメントされなかった。

 850と845のパフォーマンスの差については「ベンチマークによって異なるが、大きい場合で十数%の差である」と述べた。また、DDR SDRAM後継のチップセットについては「そう遠くなく、近々発表できるだろう」と、意外に近い登場を予感させた。

 Intel 845は搭載マザーボードが秋葉原でフライング販売された際も台風11号上陸時であり、今回の発表時にも台風15号とかちあうなど、まさに嵐を呼ぶチップセットといえるだろう。このまま冬商戦の台風の目になるかどうかが注目される。

Pentium II/IIIからの買い換えがこの冬のトレンドか 各社から登場予定の省スペース型Pentium 4 PC。のちほど別室で実機も展示された 多くのPentium 4対応アプリケーションが紹介され、別室で展示された。「TMPEGEnc Pro」も見える

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.intel.co.jp/jp/intel/pr/press2001/010911a.htm
□関連記事
【9月11日】Intel、SDRAM対応Pentium 4用チップセット「845」を正式発表
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010911/intel.htm

(2001月9月11日)

[Reported by date@impress.co.jp]

I
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.