NEC、ラジ館BIT-INN LOUNGEを閉鎖、BIT-INN Aiへ統合
〜秋葉原から8bit時代の記憶が消える日

9月1日移転予定



 NECは、秋葉原・ラジオ会館7階にある同社のコミュニケーションサロン「BIT-INN LOUNGE」を8月31日で閉鎖する。9月1日からは、新たにBIT-INN Aiへ移転し、統合されることになった。

 BIT-INN LOUNGEは、日本のマイコンブームの火付け役となった「TK-80」が登場した'76年に開設された。開設当初はラジオ会館7階の1フロアに開設されており、現在の半分程度のスペースだったが、PC-8001が発売された'79年頃から店舗が拡張され、現在のようなフロア形態になった。

 TK-80→TK-80BS→PC-8001という“マイコン”から“パソコン”に移り変わる時期には、BIT-INNは貴重な情報の交差点であり、おおげさにいえばファンにとっての“聖地”ともいえる特別な場所だった。

 同店によると、閉鎖の理由については「あくまで業務の一本化が目的。移転先ではこれまでどおりの業務を行なっていく」としている。ただ、ここ2〜3年はラジオ会館内にマンガ店や模型店などが相次いでオープンして客層が変化しており、この点についても「影響がなかったわけでもない」と語った。

 店舗内には、各種イベントの開催や、NECの歴代PCの展示、会員予約制のパソコン相談コーナーなどが用意されていたが、移転先でも同様のサービスを続ける予定。ただ、TK-80やPC-6001を初めとするNECの歴代PCの展示については、スペースの関係上、当面行なわない予定だが、「要望が強ければ再び展示したい」ということであった。

 ラジオ会館における約25年にわたる歴史に幕を閉じることとなったBIT-INN LOUNGE。今後は移転先において引き続き業務を続ける予定というものの、寂しく思うユーザーも少なくないだろう。また、これは秋葉原が“パソコンの街”からゲームやコミックの街へと変わりつつあることの象徴的なできごとでもあるのだ。

ラジオ会館BIT-INN LOUNGEで展示されていたNECの歴代PC
発売当時85,000円という衝撃的な低価格でブームを巻き起こしたTK-80 '79年に発売されたPC-8001。当時の価格は168,000円 '81年に発売されたPC-6001。当時の価格は89,800円。“パピコン”の愛称で親しまれた
'81年に発売され8bitパソコンの黄金期を築いたPC-8801。当時の価格は228,000円 '84年に発売された16bitパソコンPC-100。PC-9801の上位機種として発表され720×512ドットの解像度、マウスを標準搭載している点などが特徴的だった。当時の価格は398,000〜558,000円 PC-6001の脇にチョコンと置かれたデータレコーダ

□NECのホームページ
http://www.nec.co.jp/
□BIT-INN LOUNGEのホームページ
http://www.necbitinn.com/lounge/

(2001年8月31日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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