米IBMのパーソナルコンピュータ「IBM PC」が、発売20周年を迎える。IBM PCは'81年8月12日に発売され、Intel 8088(4.77MHz)、16KB RAM、PC DOS 1.0を搭載していた。もちろん、標準ではHDDは搭載されておらず、FDDベースのオペレーションだった。

　当時、6502ベースのApple II、Z80ベースの各社のシステムが主流だったパソコン業界は、80286搭載のPC/ATが登場するころには、PCとコンパチブルの製品へと流れが変わっていった。また、IntelとMicrosoftにとっても、IBM PCは大きな発展のきっかけとなった。IBMをはじめ、Intel、Microsoftもリリースを出し、IBM PCの20歳の誕生日を祝っている。

　日本では、AXなどの試行錯誤の末、DOS/Vをきっかけとして主流のアーキテクチャとなった「PC」だが、CPUのクロック、メモリ、HDDの容量、バス、OSなど、当初の姿とは大きく異なったものとなっている。PCの総生産台数が伸び悩み、産業としての曲がり角を迎えているこの時期に、IBM PCの20周年はパーソナルコンピュータの来し方行く末を考えるいい機会でもある。

□IBMのホームページ(英文)
http://www.ibm.com/
□20周年記念ページ(英文)
http://www.pc.ibm.com/ww/pcanniversary/
□IBM PC年表(英文)
http://www.pc.ibm.com/ww/pcanniversary/timeline.html
□Intelのニュースリリース(英文)
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/20010801corp.htm
□Microsoftのニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2001/aug01/08-08IBMPCpr.asp

(2001年8月10日)

[Reported by date@impress.co.jp]