東芝、四日市工場第一製造棟でのメモリ製造を停止
--国内でのDRAM生産を大幅に削減

8月8日発表


 株式会社東芝は8日、メモリ生産の国内拠点である四日市工場での生産を調整するために、9月下旬より、第一製造棟での生産を停止する。

 第一製造棟は、四日市工場に2つある工場棟の1つで、主に0.2μm DRAMと0.4μmのSRAMを製造しており、四日市工場の月産ウェハ枚数約7万枚(8インチウェハ換算)の生産能力のうち3万5,000枚の生産能力を有している。この生産停止により四日市工場のDRAM生産能力は9月の1,150万個(64Mbit換算)から450万個と大幅に削減され、ドミニオン工場やWinbondへの外注生産を合計したDRAM生産能力も、2,700万個から2,000万個へ減少する。

 同社ではこの生産停止について、「世界的な不況により、半導体の需要も大きな影響を受け、メモリは携帯電話/PCなどの製品市場の冷え込みにより、供給過剰な状態にある」とし、「今回の生産調整は半導体メモリー事業の再構築施策の一環」と説明している。

 もう1つの製造棟、第二製造棟ではメモリ生産を継続する。第二製造棟は0.175μm DRAM、0.15/0.22μm SRAMやフラッシュメモリなどを生産しており、第一製造棟に比べて新しい設備になっている。第一製造棟の生産設備については、第二製造棟への移設、他半導体工場への転用、他社への売却などを検討していくとしている。

 なお、第一製造棟の従業員300人に関しては、主に第二製造棟でのシフト兼務などで対応するとしている。

□東芝のホームページ
http://www.toshiba.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.toshiba.co.jp/about/press/2001_08/pr_j0802.htm

(2001月8月9日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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