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世界PC市場は'86年以来のマイナス成長。日本市場も低迷
米Gartnerが発表した世界市場の出荷台数は3.043万台で、対前年比1.9%減。世界のPC市場がマイナス成長になったのは'86年以来初めてとしている。 メーカー別ではDELLが対前年比20.2%増の400万台を出荷し、13.1%のシェアで首位を維持している。2位はCompaq、3位以下はIBM、HP、NECの順。 米国市場単体では、出荷台数1,073万台で、対前年比6.1%減。DELLは23.6%のシェアで1位、以下Compaq、HP、Gateway、IBMの順。 米IDCの速報値でも、世界全体の出荷台数は2,978万台、対前年比2%減、対前期比で7.2%減と減少傾向にある。理由として、米国市場の不調、アジア市場の成長鈍化が挙げられている。とくに、2000年通年で30%以上の成長を遂げた日本市場の低迷が目立ち、前年同期からほぼ横這いとなっている。 IDCのワールドワイドクォータリーPCトラッカーディレクター Loren Loverde氏は、「悪化傾向にある経済状況の累積的な影響、投資の減少、一般消費者の消費減退などが、日本市場に強い影響を及ぼしている。ここのところ成長路線を維持してきた日本市場であるが、現状ではこの停滞状況は2002年にかけて引き続くものとみられる」とリリースの中で日本市場について特にコメントしている。 なお、アジア・パシフィック市場の鈍化は、成長が著しかった中国とインドも含めて全体に及んでいる。また、米国市場単体は1,050万台で、対前年比8.1%と予測を下回った。 IDCの世界市場シェアランキングは、DELL、Compaq、IBM、HPと4位までGartnerと同じだが、5位に富士通&シーメンスグループが入っている。これはGartnerが富士通とシーメンスを別会社として扱っているのに対し、IDCが一つのグループとして扱っているため。
□Gartnerのホームページ(英文) (2001年7月23日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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