2001年のHDD出荷台数見込みは1億9,340万台
~3.5"SCSIと2.5"が成長、3.5"IDEは横ばい~

7月13日発表



 株式会社矢野経済研究所は、HDDの出荷状況に関する調査結果を発表した。調査によれば、2001年のHDD出荷台数は1億9,340万台(対前年比5.6%増)の見込み。

 調査は、HDD、プラッタ、アルミ基板、ガラス基板、磁気ヘッド等を製造、販売する企業20社およびその関係各社が対象で、4~6月の3カ月間行なわれた。

 サーバーのストレージ市場拡大を受け、3.5インチSCSI HDDは前年比28.1%増、ノートPC用などに加えデスクトップ用のプラス分も見込まれる2.5インチが15.4%増と成長が見込まれるのに対し、市場規模の大きい3.5インチIDE HDDは前年比0.4%増とほぼ横ばいになると予測されている。なお、成長率の鈍化は一時的な状況と見られており、2002年以降は二桁成長路線に回帰するとしている。

 今後に期待がかけられている非PC分野での採用については、2003年付近までは試行錯誤が続き、2004~2005年で一気に立ち上がるという。

 HDDのパーツ単位では、プラッタが前年比0.3%減の3億2,570枚と前年をわずかに下回る見込み。これは、大容量のプラッタを搭載してきたSCSI HDD、Fibre Channel HDDが搭載枚数を減少する傾向が現われていることが原因で、プラッタ1枚あたりの容量が増加する中で、HDD1台で必要とされる容量が頭打ちになっているのが理由とされている。なお、今後もこうした状況は続くと見られている。

 ここ数年、縮小傾向が続いていたHDD用磁気ヘッドは、前年比0.2%減の6億1,870万個の見込みで、2000年から2001年にかけてほぼ横ばいで推移する見通し。1ヘッドモデルが増加する可能性など、懸念材料はなくなっていないが、HDD市場の成長が磁気ヘッド搭載数の多い3.5インチSCSI HDDと2.5インチHDDによるため、1台あたりの搭載ヘッド搭載個数はあまり減らないと見られている。

□矢野経済研究所のホームページ
http://www.yano.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.yano.co.jp/press/2001/010713.htm
□レポート(PDF形式)
http://www.yano.co.jp/press/pdf2001/010713.pdf

(2001年7月13日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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