ストレージデバイス展示会「データストレージEXPO」開催
~リコー製DVD+RWドライブなどが展示

6月27日~6月29日 開催

会場:東京ビッグサイト


ソニーから出展されていたラックマウント型のNASサーバー

 データストレージデバイスの総合展示会「データストレージEXPO」が東京ビッグサイトで開催されている。会期は6月27日から6月29日までの3日間。同会場では、ソフトウェア開発環境展、データウェアハウス&CRM EXPO、組込みシステム開発技術展なども同時開催される。

 データストレージEXPOでは、RAIDディスクアレイやテープドライブなど、企業向けシステムの展示が主となっており、その中でも特にSANやNASといった、ネットワークストレージ系製品が注目を集めていた。

 コンシュマー向けのDVD-RWドライブの参考出品なども少数ながら展示されており、今回はこれらの製品についてレポートする。


○リコー「DVD+RWドライブ」

 リコーからはDVD+RWドライブが参考出品されている。DVD+RWは、従来のDVD-ROMドライブやDVD-Videoプレイヤーなどと互換性が高いとされており、片面4.7GBの記憶容量を持つ。すでにCOMPUTEX TAIPEI 2001などでも展示されている。

 ATAPIインターフェイスの内蔵型ドライブで、DVD+RWへの書き込み速度は2.4倍速。12/10/32倍速対応のCD-RWドライブとしても動作し、バッファアンダーラン防止機能としてJustLinkを搭載する。発売時期は2001年の第3四半期としており、価格は未定。

リコー「DVD+RWドライブ」。インターフェイスはATAPI リコーから発売されるDVD+RWドライブメディア 会場に展示されていたPhilipsのDVD+RWレコーダ「DVD+RW 1000」


○パイオニア「SCSI-2対応外付けDVD-R/RWドライブ」

パイオニアのSCSI-2対応外付けDVD-R/RWドライブ

 パイオニアからはSCSI-2対応外付けDVD-R/RWドライブが参考出品されている。DVD-R for General 2.0に対応し、DVD-Rへの書き込みは2倍速、DVD-RWへは等倍速の書き込みが可能で、8/4/24倍速のCD-RWドライブとしても機能する。

 すでにATAPIインターフェイスの内蔵型ドライブは製品化されている。

 本体サイズは204×276×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.8kg。




○TDK「DVR-Blue対応メディア」など

 対応ドライブなどの展示はなかったものの、TDKブースでは、「DVR-Blue」および、「ML-R」メディアの展示が行なわれていた。

 DVR-Blueは片面のみで23GBのデータ記憶容量をもつ規格で、昨年10月に開催されたCEATEC JAPAN 2000においてソニーが対応レコーダを展示して話題を呼んだ。

 DVR-Blueは現在のところ23GBの容量となっているが、将来的には40~50GBの容量を持たせることも可能で、それらのメディアも開発中という。

 同社ブースにはML-Rメディアも展示されていた。専用メディアを使うことで、従来のCD-RWと比較して約3倍の容量となる2GBでの書き込みが可能になる。記録マークの大きさを8種類(Multi-Level)にすることにより、ひとつの記録マークで3bit分のデータを格納する。これにより、2GB分のデータを記録することが可能になった。

 2GB分のデータでも、従来の640MBメディアと同じスピードで書き込めるため、12倍速のドライブの場合、実測値は36倍速程度のスピードになるという。また、従来のCD-RWメディアとも互換性があり、通常どおり読み書きが可能。

 光学系などハードウェア部分は現行のCD-RWドライブとほぼ同一で、米Calimetricsの開発したチップを搭載するだけでML-Rへの対応が可能になる。今年度中には製品化を目指すという。

DVR-Blue対応メディア ML-R対応メディア。12cm、8cm、6cmのものが用意される



□データストレージEXPOのホームページ
http://web.reedexpo.co.jp/DS/
□関連記事
【2000年10月4日】IEEE-1394搭載DVDレコーダや次世代光ディスクレコーダも参考出品 http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001004/ceatec1.htm

(2001年6月27日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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