Matrox、ハードウェアT&L搭載のMillennium G550発表

6月20日発表



 加Matroxは、ハードウェアT&Lを搭載したAGPバス用ビデオカード「Millennium G550」を発表、8月頃に発売する。メモリにはDDRを採用し、32MB搭載したモデルのほか、OEM向けの16MBモデルも用意され、通常のPCI版に加え、LowProfile PCIもラインナップされる。共に国内での価格は未定で、米国での価格は140ドル程度の見込み。

 Millennium G550は、ビデオチップにMatrox G550を搭載したAGP 4Xモード対応ビデオカード。Matrox G550は0.18μmプロセスルールで製造され、ハードウェアT&Lに対応した。また、2つのTDMSトランスミッタを内蔵して1チップで2系統のDVI出力できるほか、アナログディスプレイ、ビデオ出力などを組み合わせたDualHeadに対応する。また、DirectX 8のバーテックスシェーダに対応し、ビジュアルオンラインコミュニケーション向けに人の顔を3D CGでレンダリングする「HeadCasting」エンジンを搭載する。同社では、Millennium G550はWindows/2Dアクセラレーションで最も早いとしている。なお、3Dパフォーマンスについては、Millennium G450より20%程度早くなった程度としている。

写真はサンプル。DVIを備えたLowPrifile PCIカードにドーターカードでアナログRGBが追加されている

Matroxアジア・パシフィックセールスマネージャのJohn Quach氏
 同社のアジア・パシフィックセールスマネージャのJohn Quach氏は、挨拶で、「Matroxは、今年で創立25周年で、先ほど25周辺記念式典も行なった。現在、約1,200人が勤務しており、そのうち約半分が研究・開発に従事している。また、全世界60カ所に事業所を持ち、ワールドワイドに展開している。過去10年間、パソコン業界の技術はめざましく進歩したが、最近では行き詰まっている。Matroxは2D/3D/Video機能を統合したチップや、DualHeadなどをいちはやく市場に投入し、業界のリーダーシップをとってきた。今後もリーダーシップをとってテクノロジーを開発し、新しいアイデアを業界に紹介したい」と述べた。

 続いて、市場の50%以上は商用デスクトップ、30%以上がホームインターネットで、ワークステーションやハードコアゲームは20%以下だとし、全体の市場の80%以上に役立つものにならないと3Dには意味がないと述べた。そこでオンライン3Dコミュニケーションがこれからの市場の役に立つと結論づけた。

 HeadCastingエンジンの搭載により、ハードウェアでGraphics over IP(GoIP)を実現し、CGで人の頭部を生成、アニメーションにより表情を表わせるほか、ソフトウェアで音声を解析し、言葉にあわせてリアルタイムに唇が動かす機能も備える。同社では、HeadCastingエンジンを、ビジュアルインスタントメッセージやビジュアルVoice over IP、ビジュアルCRM(Customer Relationship Management)や、リモートトレーニング、プレゼンテーションに利用できるとしている。

Graphics over IPのデモ。しゃべる言葉にあわせてリアルタイムに唇が動く

□加Matroxのホームページ(英文)
http://www.matrox.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.matrox.com/mga/archive_story/jun2001/g550_feature.cfm
□ジャパンマテリアルのホームページ
(6月20日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://www.infomagic.co.jp/

(2001年6月20日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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