XML技術の普及促進をめざす「XMLコンソーシアム」設立

XMLコンソーシアムの副会長を務めるインフォテリア株式会社代表取締役の平野洋一郎 氏

6月18日 発表



 XMLを利用したシステムやサービスの普及促進を目的とした団体「XMLコンソーシアム」の設立記者会見が18日、都内で行なわれた。

 XMLコンソーシアムは、2000年7月1日にXMLjapan.org、Java コンソーシアムXML部会、日本経営協会の3団体内に存在する仮想的な団体として設立され、今回新たに独立した組織として活動を開始するもの。  会長にNTTソフトウェア株式会社の鶴保征城代表取締役 、副会長にはインフォテリア株式会社の平野洋一郎代表取締役および日本アイ・ビー・エム株式会社ソフトウェア事業部の田原春美部長が就任する。XMLに関する情報の収集や、対応アプリケーション、システムの開発など、XMLの普及、啓蒙を行なう非営利団体で、XML技術のビジネス利用を推進する国内唯一の団体としている。

企業のXMLに対するとりくみ。「採用しない」と回答した企業は前年にくらべ7%減少したという

 コンソーシアムの前身は、「Java コンソーシアム」内で活動する部会「XML部会」として発足しており、主にJavaベースのシステムにおけるXML応用技術の蓄積などを中心に活動していた。今回のコンソーシアムにはこのXML部会のメンバーがそのまま運営に携わる予定。

 また、XML部会ではWebやメーリングリストを使った情報交換が盛んに行なわれており、今回のコンソーシアムでも同様の活動を続けていくという。

 当初は法人会員のみだが、将来的には個人ユーザーも対象としていきたいとしている。年会費は10万円。会員は現在92社。当初はそのうち21社が理事となり、コンソーシアムを運営する。今年度中に250社の会員獲得を目指す。

 コンソーシアム内にはテーマ別の部会が設置され、具体的には、XML技術情報の収集、応用可能性研究などを行なう「基盤技術部会」、XMLの基盤技術評価や実用システムへの適用性評価などを行なう「応用技術部会」、具体的なXMLの応用規格・技術の収集、分析、評価や、新しいビジネスモデルの検討などを行なう「モデル研究部会」、XMLドキュメントやコンテンツに関する情報交換などを行なう「ドキュメント部会」、VoiceXMLに関する情報交換、関連製品の評価を行なう「VoiceXML部会」の5つがある。

 発表会では、コンソーシアムの副会長の、平野洋一郎氏がスピーチを行なった。同氏は、コンソーシアムの活動開始にあたって、「新しい技術ができるといろいろな団体が沢山でき、似たような組織が似たような活動をしがちである」とし、「XMLコンソーシアムはそうではなく、それらをまとめた、1つのリアルな組織として運営していきたい」と語った。


□XMLコンソーシアムのホームページ
http://www.xmlconsortium.org/

(2001年6月18日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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