COMPUTEX TAIPEI 2001会場レポート
Crusoe搭載サーバーや、小型ベアボーンの新モデルなど
会期:6月4日~6月8日
会場:Taipei International Convention Center(TICC)
Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall
Taipei World Trade Center(TWTC) Exhibition Hall 2
■Akkord、Crusoe搭載サーバーや、Linuxサーバーなど展示
Akkord InternationalのブースではCrusoe搭載の小型サーバーや、Linuxベースのサーバーなどが展示されている。
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MainBase 755 |
「MainBase 755」はCrusoe TM 3400 500/533MHzを搭載し、本体サイズは270×185×65mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.4kgと小型のサーバー。
OEM向けのサンプル価格は未定だが、1,000ドル(USドル)以下にしたいとし、出荷時期については、オファーがあればすぐに量産できるとしている。
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Redhat Linux 7.0が動作 |
メモリは64~256MB、2.5インチHDD 20~50GBを搭載可能で薄型のCD-ROMドライブを搭載する。Crusoeを搭載することでファンレス設計が可能となったという。Ethernetポート×2を装備し、SOHO向けのファイルサーバーなどといった利用が可能。
OSはWindows 98/Me/2000、Linuxなどで動作確認されているとのことで、展示機ではLinuxが稼働していた。
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液晶パネルを搭載。本体のみでも簡単な設定/操作が可能 |
また、Linuxベースのプリンタ/ファイルサーバー「Aries」も展示されている。シンガポールのCelestixが開発したもので、シンガポールなどでは既に発売しており、日本での発売も検討中という。価格は構成にもよるが12万円程度の見込み。
OSはLinuxで、専用のWWWベースの設定画面に従って各種設定を行なうことで、プリンタ/ファイル/メール/HTTPサーバーとして簡単に利用できるようになるという。CPUはMediaGXm 200/233MHzで、メモリ64/128MB、HDD 6/12/25GBなどを搭載する。Ethernetポート×2(100Base-TX×1、10Base-T×1)やプリンタ用のパラレルポート、USB×2などを装備する。本体サイズは109×147×172mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約950g。ACアダプタが付属する。
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背面、Ethernet×2やプリンタポートを搭載 |
WEBベースの設定画面。写真は英語だが既に日本語対応も終了しているという |
同型のサーバーはActon Technologiesでも出品されている |
AkkordではほかにもGeodeベースの小型サーバーなどを展示、SerCommなどいくつかのブースでもSOHO向けサーバーなどが展示されていた。また、家庭/SOHO向けサーバーとは位置づけが異なるが、IA端末の展示も盛んでMSIやFICなどが独自のIA機器を出展している。
また、BOSERのブースでもCrusoeを採用した1Uサイズのベアボーンを展示していたが、写真撮影は禁止とのこと。
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Akkordのブースに展示されていたUPSと5ポートHub搭載のサーバー。CFに内蔵のLinuxでブートする。デザインは日本のAbit Corporation |
SerCommのファイルサーバー |
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FICのIA端末。BeOSベース |
MSIのIA端末。Linuxベース |
■SAINTSONGは新型ベアボーンBoxer1を展示
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Boxer1 |
Espresso PCやCappuccino G1など小型PCを発表しているSAINTSONGが新しい小型ベアボーン「Boxer1」を展示している。7~8月出荷予定で、価格は未定。
Intel 810ベースの小型ベアボーンキットで、スリム型のCD-ROMドライブとCD-RWドライブを備えており、HDDは3.5インチタイプが利用可能。なお、Ethernetは装備しておらず、拡張PCIスロットもないため、ネットワーク利用はUSB-Ethernetアダプタを利用する必要がある。本体サイズは110×220×165mm(幅×奥行き×高さ)。
また、従来発売していたCappuccino G1の新モデル「Tx1」も展示している。新たにPentium III 1GHz以上に対応したという。1GHz対応により冷却用の空気孔が広がっているようだ。
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Ethernetポートは装備しない |
Cappuccino Tx1ではデザインが若干変更されている |
従来モデルCappuccino Gx1 |
■Ennyahは5色のベアボーンを展示
Ennyahのブースでは小型のベアボーンキット「Mini PC2」を展示。Intel 810ベースのベアボーンキットで、アルミ製の外装が特徴。サンプル価格は230ドル程度で、既に日本の企業数社とコンタクトをとっているという。
外装はゴールド、ピンク、ブラックなど5色を選択可能。EthernetやV.90モデムも標準で搭載する。また、ワイヤレス(赤外線)キーボードとマウスも付属する。
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ボディカラーはゴールドも用意 |
Ethernet標準装備 |
□COMPUTEX TAIPEI 2001のホームページ(英文)
http://www.computex.com.tw/comp2001/
□COMPUTEX TAIPEI 2001のホームページ(和文、TCA対日輸出促進センター)
http://www.ippc.com.tw/comp2001/frontpage1.asp
(2001年6月7日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]
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