IDC Japan、2000年の世界DRAM市場シェアを発表
~国内ベンダーの市場占有率は20%以下に

2000年の世界DRAM市場ベンダー別売り上げシェア
Source IDC Japan 5/2001
5月30日 発表



 IDC Japan株式会社は30日、2000年の世界DRAM市場におけるベンダーランキングを発表した。これによると、2000年後半はDRAMの価格が急落する傾向がみられたものの、各ベンダー間の順位に大きな変動は見られなかった。また、2001年のDRAM市況については「未だ価格の下落傾向が続いており、本格回復には時間がかかる」としている。

 ランキングでは、'99年に引き続き、Samsungが22.9%のシェアを維持してトップに立ち、さらにMicron(20.4%)、Hynix(18.9%)と続いている。2~3位については昨年と入れ替わる状態となったが、これは、Hynixが'99年後半のDRAM価格急落の影響をうけたうえ、ファイナンス部分でのマイナスが大きかったことに起因するとしている。

 国内ベンダーのランキングでは、'99年同様、5~8位までをNEC、東芝、日立、三菱の順で占めており、順位の変動はなかった。また、昨年10位だった富士通のかわりに、Winbondがランクインしている。

 これら国内ベンダーが獲得している2000年のDRAM市場シェアは、'99年時の24.2%から19.1%にまで低下している。

 2001年もDRAM価格の下落傾向は続き、各メーカーは「コスト割れ」という状況下での競争を余儀なくされている。DRAM市場での収益確保は極めて難しい状況に追い込まれており、IDCでは「本格回復は2001年の第3四半期以降にズレ込む可能性が極めて高い」と分析している。

□IDC Japanのホームページ
http://www.idcjapan.co.jp/

(2001年5月30日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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