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ADSLの東京めたりっく通信、経営危機報道について発表
それによれば、「記事の通り、資金繰り悪化は事実であり、現在約40億円の債務を抱えています。昨年秋から本年初頭にかけて、東京都内及び横浜の一部エリアの118局について計画通り展開致しましたが、当初に予定していた金融関係からの融資が受けられず、現在の状況に至りました」。 「その一方、弊社では、来月に第三者割当増資を予定しており、鋭意、応募先候補と交渉をしております。また、売上高は月間3億円に達し、このままの伸びで推移し、かつ抜本的な事業改革が実行できれば、本年秋以降に営業損益が黒字化する見通しです。この短期目標へ向けて大幅なコスト削減、販売強化、組織改革に着手致しました」としている。 また、「弊社は、現在サービスをご利用頂いているお客様を最優先と考え、今後も全てのサービスを継続して提供致します。また、自社の抜本的な改革を推進するのと並行して、戦略的パートナーとの提携交渉も引き続き精力的に模索していく所存です。」としており、現状のサービスを継続し、パートナーを求めるとしている。 東京めたりっく通信は'99年末より首都圏においてADSLサービスを先行して進めていたが、NTT東西との接続料金設定や、接続作業の遅れから開通が遅れ、実際の開通は2000年にずれ込んでいた。その後も工事作業の遅れ、NTTのADSLへの参入などから、想定したユーザー数が確保できず、資金繰りが悪化したとみられる。 同社は、「NTTの電話線独占に風穴を空け、DSL技術をもってメタル線でも光ファイバー並の高性能を発揮させて、通信価格破壊の戦いを挑む」、「情報通信のコストを限りなくゼロに近づけること」を企業理念としてNTTに対抗し、ADSLを開拓した事業者である。その存在意義は大きく、事業の継続を祈りたい。 リリースでは、「東京めたりっく通信は、創業時のベンチャー精神に立ち返り、熱いご声援を賜りましたユーザの皆様、関係企業・組織の皆様のご期待にお応えするべく、経営再建に邁進して参ります」としている。
□東京めたりっく通信のホームページ (2001年5月29日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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