JEITA、2000年度ミッドレンジコンピュータの出荷実績を発表
--オープンサーバー市場が急成長

挨拶するJEITAミッドレンジコン
ピュータ・ワークステーション事業
委員会・牧野友明委員長(左)と、
市場専門委員会・大谷章夫委員
長(右)
5月22日 発表



 電子情報技術産業協会(JEITA)は22日、2000年度におけるミッドレンジコンピュータの出荷実績を発表した。これによると、金額では前年比8%増の7,043億円、台数では6%増の16万1,279台となった。

 とくに、好調なのがUNIXサーバー。金額で26%増の4,254億円、台数では29%増の4万3,957台の実績。同協会では、ネットビジネス用途や通信キャリア向けをはじめとする大規模データベース処理用途、基幹系用途での需要拡大などが影響していると分析している。NTTドコモをはじめとする通信キャリア系のシステム増強は2000年度の大きなトレンドのひとつで、さらに、UNIXサーバーの高性能化、低価格化もこれを後押ししている。

 また、Windows 2000を搭載したサーバーなどで構成されるNOSサーバーでは、金額では9%増の1,477億円、台数では14%増の10万7,360台と、こちらも高い伸びを見せた。この分野では低価格サーバー製品の伸長が顕著で、価格帯別でも300万円未満が金額で21%増、台数でも19%増となった。今後は同調査においても、300万円未満の領域で、さらに細分化した価格動向を見る必要がありそうだ。

 UNIXとNOSを合わせたオープンサーバーでは、金額で21%増、台数で18%増と大幅な伸びを示した。これに対して、旧オフコンの流れをくむ独自OSサーバーは、金額で22%減の1,261億円、台数で51%減の7,250台と大幅な落ち込みをみせた。

 産業別の出荷状況では、製造業が全体の32%を占めトップ、次いでサービス業(構成比24%)、公共関係(同20%)となった。

 一方、ワークステーションに関しては、金額で17%減の1,310億円、台数で3%増の9万2,365台。低価格製品群のコストパフォーマンス向上による販売増加と製造業のIT投資の回復が台数での伸びを支えた格好だ。

 なお、2001年度の市場予測として、金額で5%増、台数で10%増を見込んでいるが、2001年度も引き続きオープンサーバーの動きが好調に推移すると予測しており、オープンサーバー全体で、金額で11%増、台数で13%増の伸びを見込んでいる。

 「オープンサーバーは、大規模基幹システムの構築増加、ASP/ISPに代表されるアウトソーシング事業分野でのサーバー需要拡大、インターネット活用のインフラ整備、ネットビジネスでの新規設備用途などを中心に拡大が期待できる」(同協会ミッドレンジコンピュータ・ワークステーション市場専門委員会・大谷章夫委員長)としている。

□電子情報技術産業協会(JEITA)のホームページ
(5月22日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.jeita.or.jp/

(2001年5月22日)

[Reported by 大河原克行]

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