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マイクロソフト、サーバー・アプライアンス市場に本格参入
アプライアンス・サーバーは、通常のサーバーのように汎用性のあるものではなく、ファイルサーバーやWebサーバーなど、単機能に絞ることでシステムの安定化を計り、低コスト化を実現するというもの。同社は「Windows Powered Server Appliance」と称してWindows 2000 Serverをベースとしたアプライアンス・サーバー製品の開発を支援している。
すでに、ファイルサーバー用アプライアンスとして「Microsoft Windows Powered Network Attached Storage」、Webサーバー用アプライアンスとして「Microsoft Windows Powered Web Appliance」の2つが提供されており、パートナー各社から、これらを搭載したアプライアンス・サーバーが発売されている。
会場にはマイクロソフトの阿多親市代表取締役社長や鈴木和典取締役をはじめ、「Windows Powered Server Appliance」のパートナー会社代表として、コンパック、デル、東芝、日本電気、日本IBM、日立製作所、富士通など7社の代表も列席し、各社のアプライアンス・サーバー市場に対する取り組みについても語られた。
また、終始、Linuxに対する同社製品のアドバンテージを強調。「Linuxは現在Webサーバー市場を中心に普及しており、サーバー・アプライアンス市場においてはそれほど普及していない」、「OS自体は無料でも、サーバーを構築するさいには有料の管理ツール等が必要になり、さらに、サポート先も不明確で、結局ユーザー自身にかかる負担が大きい」、「マルチプロセッサや、複数サーバーの運用時にはLinuxと比較して高いパフォーマンスを発揮できる」などと語った。
また、「今後1~2年でサーバー・アプライアンス市場の6割のシェアを獲得する」と自信を見せながらも、「LinuxなどUNIX系OSを排除できるのか?」という質問には、「それら既存のシステムとなるべく柔軟に共存できるよう、システムの親和性についても重視している」とし、「排除するというのではなく、あくまで共存していくつもりだ」と説明した。
□マイクロソフトのホームページ (2001年5月7日)
[Reported by kiyomiya@impress.co.jp] |
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