SanDisk、プレス向け説明会を開催
--SDメモリーカードを5月に出荷、512MB CFを第2四半期に発売

4月19日 開催



 SanDiskは19日、プレス向け説明会を開催、同社のワールドワイド・マーケティング&セールス部上級副社長ネルソン・チャン氏が事業展開や今後の戦略について説明を行なった。

ネルソン・チャン氏
 まず、同社がフラッシュメモリカードを中心とした事業を行なっていることを説明。PCMCIA ATAカードやCFカード、MMCなどの、携帯性や耐久性、低消費電力などの特徴をアピール。耐久性については、「飛行機事故の後にもメモリカード内のデータを読むことができた」、「誤って洗濯機で洗ってしまったメモリカードのデータも読み込むことができた」などの挿話を紹介した。

 同社が発売しているCompact Flash(CF)やスマートメディアについては、さらなる大容量化をすすめ、CFは512MB、スマートメディアは128MBをそれぞれ第2四半期に発売するとした。


P-Tag 16MB
 また、軍用の認証カードとして1年ほど前から利用されている「P-Tag」を用いた医療向けテストを開始したことも発表。テストはアメリカのテキサス州ダラスで5,000人以上の患者を対象に行なわれ、P-Tagに医療履歴などを記録し、医療現場を効率化しようというもの。今後医療だけでなく、免許証などのあらゆる個人情報を集積したメディアとして普及させていくことを目指しているという。

 また、SDメモリーカードについては16/32MB容量のメディアを5月より出荷することを発表。5月に発売予定のPalm M500やM505にSDカードを供給することや、Microsoftの携帯向けOS「Stinger」を採用した英Sendoの携帯電話Sendo SmartPhone Z100にSDメモリーカードの採用が決まるなど、今年はSDの普及の年になるだろうとの見解を示した。

 また、同社の日本法人であるサンディスク株式会社の青木芳夫社長は、「3年ほど前のCFの時と同様に、SDの普及は日本から始まるだろう」と説明した。


メモリースティックとの比較図
なお出荷済みのメモリースティックは64MBまでとなっているが日本では128MBが4月10日に発売されている
 また、ソニーのメモリースティックとの比較では、「SDの方がより開かれた規格であり、メモリースティック対応機器はソニー以外のベンダーからはほとんどリリースされていない。メモリースティックには採用メーカーがロイヤリティを支払う必要があるし、カードサイズもSDの方がより小さい」とチャン氏は述べ、メモリースティックに対する優位性を語った。

 特にライセンスフィーの問題に関しては、「SDカードがロイヤリティを求めないのに対し、メモリースティックではメーカーがソニーにロイヤリティを払う際、出荷台数の報告をしなければならない。そのため、ソニーと競合する製品を作っているメーカーはメモリースティックを採用しにくいのではないか」という見解を示した。

 また、「メモリースティックをSanDiskブランドで発売する予定などはあるのか?」という質問には「現時点ではない」としながらも、「今後のソニーとの対話によってはSandiskブランドのメモリースティックの発売の可能性もあるかもしれない」と述べた。

 また、UMCや東芝、東芝とSanDiskの合弁会社FlashVisionなどと協業し、Flashメモリのさらなる大容量化を実現するとしており、数年で2GB容量のSDカードも実現できるとした。

□SanDiskのホームページ(英文)
http://www.sandisk.com/
□サンディスクのホームページ
http://www.sandisk.co.jp/

(2001年4月19日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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