メッツ、店頭販売休止製品を
ライセンスにより販売再開へ

永田典久代表取締役社長
4月13日発表



 はがき作成ソフト「筆自慢」などで知られる株式会社メッツは、2000年度の決算および2001年度の事業計画を発表した。

 同社では、'99年末からパソコンショップ店頭での販売を停止し、オンライン販売に完全移行しており、その行方が注目されていた。だが、EC経由で他社商品を販売する関連会社のイー・プレジャーおよび情報発信とソフトのダウンロードができるアイミディアとの連結決算で、売上高は2億3,200万円、営業損益8億5,400万円、経常損益8億6,700万円、当期純損益8億7,900万円と大幅な赤字決算となった。

 しかし、「今期の決算結果だけを見れば、当社がとった店頭販売休止という選択は数字的には大失敗だが、2年、3年で見れば大正解だったと思う」と、永田社長は強気で語った。

 同社は、2000年7月から開始したインターネットを使ったダイレクト販売だけで2億円強の売り上げを達成したことで、「あらためてメッツブランドの強みを実感することができた」としており、子会社である株式会社アイミディアで情報ポータルサイト「アイミディアTV」を運営している。また、ウェブマガジン、懸賞チャンネルなどのコンテンツを提供し、ユーザー獲得の窓口としての役割をもち、2000年12月末からソフトデリバリー「TOOLS」、オンラインゲームチャンネル「Gamer」をスタートし、広告収入を獲得できるようになるなど、複数の収益源を確保した。

 TOOLSには現在は9タイトル、Gamerには8タイトルのソフトがラインナップされ、「毎月、ソフトの数を増やしていく。ゲームは1本ごとに有料で頒布するのではなく、すべてのソフトが使える月額料金で徴収する。いわばゲームセンター感覚で利用できるサイトとしていく」という。

 メッツ自身が開発したコンテンツは、「従来はWindowsベースのものだったが、この1年間でJavaベースに移行したことで、OSやデバイスに依存しないものとなった」ことから、一度登録すれば自分の部屋のパソコン、インターネットカフェのような外出先などどこでもコンテンツが利用できる形態としていくという。

 なお、店頭販売はメッツ自身では行なわないが、3月にデザインエクスチェンジと提携し、G.CREW、PhotoCREWをデザインエクスチェンジ経由で店頭販売することになった。今後も、「他社との提携により、その会社を通じて、パソコンショップ店頭で商品を販売していくこともあり得る」としている。

□メッツのホームページ
http://www.metscorp.co.jp/
□メッツとデザインエクスチェンジの業務提携について
http://www.metscorp.co.jp/new/press/2001_0323a1.html

(2001年4月13日)

[Reported by 大河原克行]

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