日本IBM、PC電源管理の共同プロジェクトを発表

日本IBM 専務取締役 丸山力氏

3月22日 発表

 日本アイ・ビー・エム株式会社は22日、環境への新たな取り組みとして「パソコン電源管理の共同研究プロジェクト」を開始することを発表した。

 同プロジェクトは、インターネットの普及やブロードバンド接続によって起こるエネルギー問題を改善するため、日本IBMと、電力、電池製造各社で行なわれる。参加企業は日本IBMのほか、関西電力株式会社、三洋電機株式会社ソフトエナジーカンパニー、東京電力株式会社、松下電池工業株式会社の5社。


 重要研究テーマとして、IT機器の総使用電力量解決、使用電力の負荷平準化など手法の確立、負荷に強いバッテリの研究の三点が挙げられている。日本IBMによる具体的な取り組みとして、総電気使用量が多い時間(7月~9月の午後1時~4時など)に、ノートPCのAC電源/内蔵バッテリを自動で切り替え、電力負荷を減らす“ピークシフト・コントロールプログラムの開発/推進”、繰り返される充放電に耐えられる“長時間駆動バッテリの開発/試作”、周辺機器の電力消費を抑えるためCRTに代わる“大型液晶ディスプレイの開発”の3つを中心としている。

 特に「ピークシフト・コントロール」についてはThinkPad Aシリーズで取り組みを開始し、2005年には全てのPCで対応したいとしている。

 日本IBM 専務取締役 丸山力氏は「これらの研究はIT企業としての責任だと考えている」と会見の席上で述べている。

 今後の課題としては、バッテリの深夜充電などによる使用電力の平準化などを挙げ、ピークシフトは、ノートPCだけでなくデスクトップPCにも対応できるように研究していきたいとした。

プロジェクト概要 ピークシフトのデモ


□アイ・ビー・エムのホームページ
http://www.ibm.co.jp/
□ニュースリリース
http://www-6.ibm.com/jp/NewsDB.nsf/2001/03221

(2001年3月22日)

[Reported by nakabaya@impress.co.jp]

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