ギルモ、KYROII搭載のビデオカード「Hercules 3D Prophet 4500」

4月13日発売

予価:18,800円

連絡先:マーケティング部
     Tel.03-5823-2051



 ギルモ株式会社は、傘下のヘラクレス(Hercules)ブランドで、KYROIIチップを搭載したビデオカード「3D Prophet 4500」を4月中旬に発売する。予価は18,800円。

 対応OSはWindows 95 OSR2/98/Me/2000。対応APIは、DirectXおよびOpenGL。

 搭載されているKYROII-4500チップは128bitメモリインターフェイスを持ち、「3D Prophet 4500」では64MBのSDRのSDRAMを搭載している。

 KYROIIは、ST Microelectronicsが製造するビデオチップで、アーキテクチャはKYRO同様PowerVRを引き継いでおり、表面以外のポリゴンを消去する陰面消去が特徴。これによりメモリ帯域が効率的に使用できるため安価なSDR SDRAMでトップクラス性能を出せるとしている。また、プロセスはKYROの0.25μmから0.18μmルールになり、クロックもコア/メモリとも175MHzに向上している。

 また、8層のマルチテクスチャ、16×32ドットのタイル単位に分割して行なうタイルベースレンダリング(TBR)、全画面アンチエイリアス(FSAA)、Environmentalバンプマッピングなどが特徴。

 ギルモの親会社である仏Guillemotは、ゲーム周辺機器のメーカーで、昨年HerculesとThrustMasterを相次いで傘下におさめている。Herculesは従来NVIDIAのチップを搭載した製品が主力だったが、今後は並行して製品が登場するものと思われる。なお、会場ではPentium III 1GHzベースのシステムで1,024×768×32bitで3DMark 2000が5,061というベンチマーク結果が公表された。

 発表会場ではST Microelectronicsの関係者および、Guillemotの開発担当者も出席し、質疑応答を行なった。主な内容はつぎのとおり。

●KYROIIについては、Hurculesとの独占契約なのか
「製品化のメインパートナーではあるが、相互に独占的な契約ではない」

●KYROからKYROIIへの変更点は
「クロックの向上、ドライバの最適化、ファームウェアの改善が主な変更点だ。このうちドライバの改善などはKYROにもフィードバックされるだろう」

●DirectX8に完全に準拠しているのか
「対応していない。現在、DirectX8に完全に対応しているのはGeForce3だけだ。DirectX8ではゲームの背景をレンダリングするために新しい技術が導入されているが、KYROIIではTBRや陰面消去などによって、これを必要としない。互換ではないが、それを上回る性能を実現していると自負している」

□ギルモのホームページ
(3月12日現在、この製品に関する情報は掲載されていない)
http://jp.guillemot.com/corp/index.html
□Herculesのホームページ(英文)
http://www.hercules.com/
□ニュースリリース(英文)
http://us.hercules.com/mediaroom/pr/lookpr.php3?pr=101
□関連記事
【2000年12月11日】【HotHot!】
三度目の挑戦が実るか? PowerVR Series3ベースの「KYRO」が登場!
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001211/hotrev88.htm

(2001年3月12日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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