マイクロソフト、iMac/iBook新規購入者向けの低価格Officeパッケージ
~Kevin Browne氏ミニインタビュー~

 マイクロソフト株式会社は、iMac/iBookセットモデル専用の「Office 2001 forMac Personal」を3月9日に発売する。新規にiMac/iBookを購入する場合にのみOfficeセットとして同時に購入するための製品。販売期間も限定されており、2月22日より予約を開始し、7月31日で終了する。

 パッケージは専用の薄い紙箱で、通常パッケージのクラムシェルケースは付属しない。Officeセットは単体販売されないため、価格は設定されていない。また、パッケージをセットした場合と、通常製品の価格差も明らかにされていないが、「大変にお求めやすい価格」で提供されるという。

 明日から行なわれるMACWORLDに合わせて来日中の、米Microsoft Macintosh Business Unit General ManagerのKevin Browne氏にインタビューを行ない、「Office 2001 for Mac Personal」を中心にOffice:Macについて伺った。なお、インタビューにはマイクロソフトのパーソナルビジネスプロダクトグループ シニアプロダクトマネージャーの仲尾毅氏に同席していただき、随時日本の状況を補っていただいた。

●パーソナルユーザーのOffice使用率は7~8%

Macintosh Business Unit General Manager
Kevin Browne氏
Q:「Office 2001 for Mac Personal」はどういう意図から企画された製品ですか。

A:Office 2001 for Macは、最初の2カ月で25万本以上が販売されました。調査によれば、G3/G4などのプロフェッショナルラインの製品のユーザーの30%以上がOfficeを使っています。しかし、iMac/iBookのユーザーでOfficeを使っているのは7~8%に留まっています。もっと、この比率を高めるために、コストを重視するこの層のユーザーに向けて開発した製品です。

Q:具体的にどれぐらいの価格で出るのですか。

A:私どもからは申し上げられませんので、すみませんが店頭でご確認ください(苦笑)。


Q:今回は新規に購入するユーザーのみが対象ですが、既存のユーザーに対して同様の製品を販売する予定はありますか。

A:既存のユーザーに対して販売する場合は、どうやってユーザーであるかということを確認する方法が必要になります。それが課題でしょう。いま、すぐには予定していません。

パーソナルビジネスプロダクトグループ シニアプロダクトマネージャー
仲尾毅氏
Q:iMac/iBookを対象とした、このパッケージは米国でも発売されるのでしょうか。

A:いいえ、これは日本だけのプロモーションとなります。日本を選んだ理由は、米国に比べて流通チャンネルが小さく、整備されているからです。また、今回のプロモーションはアップルとの緊密なパートナーシップがあってのことです。

Q:初心者が多いiMac/iBookのユーザーのことを考えると、パッケージの同梱ではなく、HDDにプリインストールされているほうが親切だと思いますが。

A:たしかにその方が望ましいのですが、HDDにインストールするとなると、アップル側で別途生産や流通を管理する必要が出てきます。それでいまの形となりました。

Q:販売開始は2月22日からですが、手元に届くのは3月9日からですね。その間に購入すると本体が持ち帰りできても、Officeは予約という形になるんですか。

A:そうです、あとからお届けする形になります。また、キャンペーンとして購入していただいた方に、Officeのロゴ入りのケータイストラップをプレゼントします。これは人数制限はありません。

●Office 2001 for Mac OS Xは順調に開発中

Q:開発中のMac OS X対応のOfficeの状態はいかがですか

A:開発は進んでいます。サンフランシスコのときにはお見せできなかったExcelについてもこうやって動いています(動いている様子を見せる、撮影は禁止された)。

Q:Office for OS Xについてはまったく新しいものなのでしょうか。

A:基本的にはベースは大きく変わるが、スペックはあまり変わらないと考えてください。もちろんMac OS Xを生かすためのフィーチャーは取り入れられていますし、それにふさわしいインターフェイスを備えていますが、コアな部分での作業の方が重要です。OSのリリースに合わせて早く出す必要もあります。

Q:Mac OS X向けのOfficeと、従来の環境向けのOfficeの開発はどのように切り分けられるのでしょう。

A:開発はOS Xに集中され、Mac OS 8/9のClassic環境向けのOfficeは現在のOffice 2001が最後になります。ただし、Internet ExplorerについてはClassic環境も開発を続けます。なお、Mac OS X製品版にはInternet Explorer 5.1 for Mac OS Xが含まれます。

(2001年2月21日)

[Reported by date@impress.co.jp]

I
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp

Copyright (c) 2001 impress corporation All rights reserved.