12月5日(現地時間) 発表

　米Appleは、5日(現地時間)、2001年度第1四半期(10月～12月)の業績が、予測を大きく下回り赤字となる見通しであることを発表した。売上高は当初予測を6億ドル下回る約10億ドルで、投資利益を除いた純損失が約2億2,500万ドルから2億5,000万ドルの間となる見込み。

　同社では、2000年第4四半期の業績発表時に、流通在庫の削減などの業績改善策を2001年度第1四半期に行なうため「2001年第1四半期の利益は非常に少なくなる」としていたが、今回の業績予測はその予測をさらに下回る形となった。

　第1四半期の業績予測が当初見込みを下回る理由について、店頭販売の伸び悩みや、予定外の販促費用、価格改定を行なったためとしており、不振が伝えられているG4 Cubeなどの費用が中心と思われる。純損失については、当初搭載予定部品のキャンセル料などによるとしている。

　スティーブ・ジョブズCEOは、「世界的なPC市場の停滞などの大きな要因により、この四半期は過去3年間で初の赤字となる。我々にとってこの業績は不満足なものであり、次の四半期に黒字転換する予定だ。流通在庫を今四半期中に通常通りに削減し、2001年に発表する新製品やサービスに期待している」と述べている。

□Appleのホームページ(英文)
http://www.apple.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.apple.com/pr/library/2000/dec/05q1results.html
□ニュースリリース(日本語)
http://www.apple.co.jp/news/2000/dec/06q1results.html
□関連記事
【10月19日】米Apple、第4四半期の決算は業績予測を下回る
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20001019/apple.htm

(2000年12月7日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]