ソニー、メモリースティックのロードマップを公開
ソニー株式会社は、都内でメモリースティックの概況説明会を行ない、メモリースティックの普及状況やロードマップ、ライセンス政策などを公開した。 まず、メモリースティックの現状について、2000年単年度で1,000万枚の出荷を予定しており、国内のIC記録メディア市場で20%以上のシェアを占めてコンパクトフラッシュ(CF)と拮抗し、スマートメディアに次ぐ位置につけたという。メモリースティック対応製品は、20カテゴリー/60モデルにのぼり、2000年度末には全世界で1,000万台に達する見込みとしている。 メモリースティックのライセンシーも100社を越え、11月13日に開幕するCOMDEX Fallでは専用のパビリオンを設け、50社以上の機器を展示する。
また、メモリースティックの普及のため、「オープンプラットフォームプログラム」というライセンスプログラムを初めて公開した。それによれば、メモリースティック機器製造に必要なライセンスは年50万円、機器当たりのライセンス料はなし、著作権保護機能付きのマジックゲートメモリースティック対応機器のライセンスは年80万円、機器1台あたり80円でATRAC3の使用権を含むと、この種のライセンスプログラムとしてはきわめて廉価な設定となっている。OpenMGのライセンスも開始されたが、こちらは仕様によって異なる。 他のメディアとの大きな相違点であるアプリケーションのデータ互換性などを討議するコミッティの設立、開発者向けウェブサイトの公開なども発表され、普及に対する積極的な姿勢が感じられた。 メモリースティック自身のロードマップも公開された。2001年4月128MBタイプの商品化、2002年から2003年にかけて256/512MB、1GBを順次開発するとしている。また、2002年には転送速度を現状の約8倍にあたる最大20MB/secに高速化するとしている。 すでに展示会などで公開されているGPSモジュールなどの拡張機能モジュールについては、2001年末までに商品化予定という。 なお、携帯電話などにむけた超小型のメモリースティックDuoについては2001年中盤の発売予定としており、8/16MBのメモリースティックDuoと、32MB/64MBのマジックゲートメモリースティックDuoを製品化する。
会場では、すでに製品化されているメモリースティック対応製品が並べられたほか、新しい応用製品としてメモリースティック/DVD/MDを搭載したコンポが参考出品された。この製品自体はこのままの形で製品化されるのではなく既存のオーディオシステムと融合した製品のモデルとされていたが、魅力的な製品だけに同種の商品の登場を期待したい。
□ソニーのホームページ (2000年10月25日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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