入場料：1,500円
　
　PC関連商品の総合展示会WORLD PC EXPO 2000では、従来の展示会で出品されたものも含め、参考出品も数多く展示されている。

●アイ・オー、D3端子対応ビデオカードを出品

　アイ・オー・データ機器は、16日に発表した展示内容に加え、D3端子に接続できるビデオカードや、PCカード型ビデオカード、無線LANスイッチングHub、1GB microdrvieや2GB HDD PCカード、USB GPSアンテナなどの展示を行なった。

左下が1GB microdrive、右上が2GB PCカード	USB GPSアンテナ。ゼンリンの電子地図ソフト「ZIII」がソフトとして付属するという	無線LANスイッチングHub。複数台のPCを接続したHub同士を無線LANで接続する

DDR SDRAMの参考出品も行なわれた	Pentium III 850MHz搭載CPUアクセラレータ

　D3端子対応ビデオカードは、ビデオチップにSiS300を搭載し、ビデオメモリは32MB搭載する。アナログRGB、D3端子、コンポジットビデオ、Sビデオ端子を搭載し、任意の2つのコネクタを使用してデュアルディスプレイ表示が可能。D3端子で表示可能な解像度は最大1,280×1,024ドット。価格は3万円強で、年末の発売を予定しているという。

D3端子対応ビデオカード。ビデオチップはSiS300を搭載する。従来のTV表示に比べると格段に鮮明なのが印象的

　PCカード型ビデオカード「CBMLX2」はCBMLXの後継製品。搭載されるビデオチップの内蔵メモリ容量が4MBに強化され、1,280×1,024ドットで18bitカラー表示が可能になった。価格は従来製品と同等の予定。

　また、同社ではTVチューナを内蔵したUSB MPEG-1/2対応ビデオキャプチャユニット「USB-MPEG2TV」も開発しているという。同社のブースには「参考出品」の札はあったものの、モックも展示されていない。価格は3万円台中盤で、年内の発売を予定しているという。なお、USB版に続いてPCI版も予定されている。また、USB接続TVチューナ&MPEG-1ビデオキャプチャユニット「GV-BCTV3/USB」や、USB接続CSデータ受信ユニット「SRSTV/USB」、3D表示キット「PLAY3DPC」なども参考展示された。

左からGV-BCTV3/USB、SRSTV/USB、PLAY3DPC	USB-MPEG2TVは展示されていない

【10月19日追記】USB-MPEG2TVについては札が展示されていたのは初日のみで、19日現在ははずされている。アイ・オー・データ機器では、“製品化が中止された商品であり、誤って札が展示された”としている。また、同時に展示されているUSB-MPG2については、札には示されていないが製品化前の参考出品である。

●高木産業、Celeron搭載Windows CE機

　高木産業は、Celeron 600MHzを搭載したWindows CE機を参考出品した。14.1インチ1,024×768ドット液晶を搭載したノートPC「PNC-C600」と、省スペースデスクトップ型「PNT-C600」が用意される。

　いずれも、HDDは搭載せずOSはROM化し、ユーザーメモリ32～48MBを備えるという。チップセットはSiS630で、メモリ128MB(最大256MB)、100Base-TX対応Ethernet、V.90モデムなどを備える。発売時期は年内～来春が予定されている。価格はノートPC型で10万円を切る程度。省スペース型は詳細な仕様が決まっていないので価格は未定としている。

●アイコム、USB接続の無線LANアダプタを出品

　アイコムは、USB接続の11Mbps対応無線LANアダプタを参考出品した。バスパワーで動作する。本体サイズは100×70×27mm(幅×奥行き×高さ)。デスクトップPCに接続する場合、電波状況のいい場所に本体を設置できるメリットがあるという。発売時期は年内を目標にしているという。価格は無線LAN PCカードよりは高くなる見込み。

●LG電子、C-MOS式カメラ搭載MP3プレーヤー

　LG電子は、多機能型ポータブルMP3プレーヤーとして「Digital Music Eye MPA-EY1」を出品した。MP3プレーヤーに回転式のC-MOSセンサを備え、単体でデジタルカメラとしても使えるほか、PCにUSBで接続してPCカメラとしても利用できる。C-MOSセンサの画素数は35万画素。デジタルカメラ用に内蔵メモリ2MBを搭載し、MP3データ格納用にはMMCスロットを備える。

　なお、MMCにデジタルカメラのデータを保存したり、内蔵メモリにMP3データを保存する事はできない。

●ソニー、Cyber-shot GEARを参考出品

　ソニーは、Cyber-shot用周辺機器「Cyber-shot GEAR」2機種を出品した。「CD-Rプリンター」は、メモリースティックスロットとPCカードスロット、CD-RWドライブを備えたプリンタで、PCを使用せずにデジカメで撮影したデータを印刷したり、CD-RWに記録できる。「テレビプリンター」は名前の通り、TVにメモリースティックスロット/PCカードスロットを備え、TVの画像やデジタルカメラの画像を印刷できる。

CD-Rプリンター。CD-Rドライブとプリンタを備えるのが特徴	テレビプリンター。完全なモック

●Intelブースでは、Intel Play新製品やコンセプトPCを参考出品

　Intelは、Intel Playブランドのおもちゃ「コンピュータ サウンド モーファ」を参考出品した。サウンドモーファは最大4分の録音が可能なボイスレコーダ。録音した音声はUSBでPCに転送し、付属のソフトウェアで音質などを変えられるという。国内での発売は来年の上半期を予定されている。価格は未定だが、米国での発売価格60ドル程度になるという。

　また、同社では展示会で恒例ともなったコンセプトPCの展示も行なった。いずれも個性のある独特のデザインばかりで、眺めているだけでも楽しい。

□WORLD PC EXPO 2000のホームページ
http://wpc.nikkeibp.co.jp/wpc/

(2000年10月17日)

[Reported by taira@impress.co.jp]