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富士通、CrusoeとH"を搭載したA5サブノート

LOOX S(左)/LOOX T(右)
LOOX S(左)/LOOX T(右)
11月2日より順次発売

連絡先:FMインフォメーションサービス
    Tel.0120-89-4321


 富士通株式会社は、TransmetaのCrusoeを搭載し、H"を内蔵した横長のA5サイズサブノート「FMV-BIBLO LOOX」2機種4モデルを11月初旬から発売する。OSはWindows Meがプリインストールされる。価格はいずれもオープンプライス。

 シリーズ名となった「LOOX」は、LOOK(見る)とX(無限/未知)からの造語で、「LOOX」を利用することでインターネットの無限の情報/可能性をいつでもどこでも簡単に「見る」(アクセス)することができるという意味が込められているという。

 なお、LOOXシリーズは10月3日から開催されるCEATECと、10月17日から開催されるWORLD PC EXPOに出展される。


●携帯性を重視したA5サイズモバイルノート「LOOX Sシリーズ」

・店頭予想価格:16万円前後
        (H"IN/モデムモデル)
・発売時期:11月2日

 LOOX Sシリーズは、CPUにTM5400 533MHzを搭載した横長のA5サイズノート。DDIポケット株式会社と共同開発した「H"IN」モジュールとV.90モデムを内蔵したH"INモデルと、モデムのみを内蔵し、PDC用USB携帯電話用ケーブルが添付されたモデムモデルが用意される。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも16万円前後。

 ディスプレイは、同社で新規開発された1,024×512ドットの8.8インチワイドTFT液晶が採用された。理想は1,024×600ドットだったが、ドットピッチが細かくなり過ぎて文字が見えにくくなってしまうため、1,024×512ドットにしたという。

 H"INモデルでは新たなオンライン契約方式により、オンラインサインナップで番号登録できる特徴を持つ。電話番号は、登録時にDDIのサーバーからダウンロードされ、新規契約のほか、機種変更にも対応する。なお、モデムモデルに後からH"INモジュールを追加する事はできない。

 本体上面には電波状況表示機能を備えたワイヤレススイッチを搭載し、携帯電話などが使えない場所ではH"機能をオフにする事も可能。また、H"LINK(旧PメールDX)対応のメール着信通知ランプを備える。キーボードは新規開発の16mmピッチキーボードで、ポインティングデバイスはスティック型のクイックポイント。発表会場で触ってみたところ、キータッチは柔らかいがタッチはしやすい。しかし、ポインティングデバイスのボタンはいずれも堅く、意識して押し込む必要がある感じだ。

LOOX Sのメインボード。左上にTM5400とRage Mobility-Mが見える 電波状況表示機能を備えたワイヤレススイッチ。青く点灯する 背面。レガシーインターフェイスが無いためすっきりして見える。右端の「H"IN」ロゴ入りの白い部分がアンテナ

 そのほかの主な仕様は共通で、メモリ128MB、HDD 10GB、ビデオチップRage Mobility-M(4MB)など。インターフェイスはレガシーインターフェイスが省かれ、USB×1ポートとマイク、ヘッドフォン端子のみが用意される。

 本体サイズは243×151×30mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約990g(H"INモデル)/約980g(モデムモデル)。バッテリ駆動時間は、標準バッテリで約3.7時間(H"INモデル)/約4時間(モデムモデル)、オプションのLバッテリで約7.5時間(H"INモデル)/約8時間(モデムモデル)。

 ソフトウェアは地図ソフト「プロアトラス2001」、ワイド画面を使用して2画面表示に対応した独自のWebブラウザ「@ブラウザ」などがプリインストールされる。


●DVD内蔵のA5ファイルサイズノート「LOOX Tシリーズ」

・店頭予想価格:21万円前後
        (H"IN/モデムモデル)
・発売時期:11月10日

 LOOX Tシリーズは、TM5600 533MHzと8倍速DVD-ROMドライブを搭載した横長のA5ファイルサイズノート。Sシリーズ同様H"IN内蔵モデルと、モデムのみのモデルが用意される。本体サイズはSシリーズより一回り大きな、264×183×31.5mm(幅×奥行き×高さ)、重さ約1.5kg(H"IN、モデムモデル共)。

 ディスプレイは、1,280×600ドット10インチワイドTFT液晶で、ステレオスピーカーを内蔵する。DVDビデオタイトルをワイド表示可能で、ドルビーヘッドフォン機能も備える。また、液晶下部にDVD/CDの操作が可能なプログラマブルボタンを4つ備える。

LOOX Tの10インチ液晶ディスプレイ。1,280×600ドットという変則的な解像度だ LOOX Tのメインボード。Sシリーズとは全くレイアウトが異なる 奥が標準バッテリ、手前がS/Tシリーズ共通のLバッテリ。本体手前に装着する

 そのほかの主な仕様は共通で、メモリ128MB、HDD 10GB、ビデオチップRage Mobility-M(4MB)など。インターフェイスは、USB×2ポートとIEEE-1394(4ピン)×1、ビデオ出力(S端子)、マイク、ヘッドフォン、ラインアウト端子を備える。バッテリ駆動時間は、標準バッテリで約3.4時間(H"INモデル)/約3.6時間(モデムモデル)、オプションのLバッテリで約7時間(H"INモデル)/約7.3時間(モデムモデル)。Lバッテリ使用時のDVD再生可能時間は最大約4時間としている。

 ソフトウェアは「Word 2000」、「Excel 2000」、地図ソフト「プロアトラス2001」、DV編集ソフト「Panasonic MotionDV Studio」、ワイド画面を使用して2画面表示に対応した独自のWebブラウザ「@ブラウザ」などがプリインストールされる。

□富士通のホームページ
http://www.fujitsu.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.fujitsu.co.jp/jp/news/2000/09/25.html
□製品情報
http://www.fmworld.net/product/hard/loox/index.html
□関連記事
【9月8日】ソニー、Crusoe搭載C1を正式発表
―TM5600 600MHzを採用。重量980g、駆動時間は約2倍
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000908/sony1.htm

(2000年9月25日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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