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ウェブテクノロジ、プレイステーション2と
携帯電話をUSBで接続するデモ

携帯電話との接続ケーブル以外も開発中であることが発表された
9月20日~21日 開催

 社団法人コンピュータエンターテインメントソフトウェア協会 (CESA) のゲーム関連技術情報カンファレンス「CESA デベロッパーズカンファレンス2000 (CEDEC 2000) 」が20日に引き続き開催された。20日は約823名のゲーム開発関係者がカンファレンスに出席。全体的な印象として、携帯電話関係の講演に人気が集中していたのが印象的だった。

 対象がゲーム開発者であることから専門的な話題が多いなか、プレイステーション2 (PS2) のUSB関連の話題が興味を引いた。

 ひとつはPS2と携帯電話をUSBで接続し、データを転送するデモを行なったウェブテクノロジ。ウェブテクノロジはPS2用のUSBドライバを開発。台湾のProlificが現在発売中のUSB←→シリアル変換ケーブル (PL-U2303) を使い、PS2上の画像を接続したD502iに転送し携帯電話の待ち受け画面として表示した。今回は画像データの転送だったが、テキストはもちろん着メロなどのデータを転送することができる。ProlificはすでにUSB←→PS2データ転送ケーブル (PL-U2302) も発売済みで、今後、IEEE1284変換ケーブル (PL-U2305) やATAPI変換ケーブル (PL-U2307) 、SCSI変換ケーブル (PL-U2311) などの発売も予定している。IEEE1284 (パラレル) ケーブルはプリンタと接続するためのもので、ATAPI、SCSIケーブルはHDDなどと接続するために利用。
 講演を行なったウェブテクノロジの斎藤伸平氏は「PSでペットを飼い、携帯電話にペットを転送。携帯電話で育ててPSに戻し、オリンピックのような大会に出場させるなど、ゲームも変わるかもしれない」とゲームのアイディアの一端を示した。前述のProlificの発売するケーブル用のPS2用ドライバも開発を予定しているという。

 2つ目は、PS2などのミドルウェア「RenderWare」を開発しているクライテリオンソフトウェアの発表した「RenderWare 3対応キヤノンプリンタドライバ」。RenderWare 3上で開発したPS2用ゲームであれば利用できる。USBでPS2と接続されたキヤノン製WonderBJ F850にゲーム内の画像などを印刷できるミドルウェアで、会場では出力サンプルが配られたが、かなり高精細な出力イメージだった。
 いずれもドライバやミドルウェアレベルの話なので、すぐに対応ゲームが発売されるわけではないが、今後のPS2対応ゲームにこれらの機能に対応したゲームが登場する可能性がある。これまでのコンシューマ製品のように専門の周辺機器ではなく、汎用の各種周辺機器が使えるようになれば、ゲームもまた違ったアプローチがされるかもしれない。

プレイステーション2のUSBと携帯電話を接続し、データを転送するデモが行なわれた こちらはプレイステーション2の画面。デモでは中央の“あひる”の画像を携帯電話の待ち受け画面として転送してみせた 携帯の待ち受け画面。見づらいが、確かにアヒルに変化している


□CESAのホームページ
http://www.cesa.or.jp/
□CEDECのホームページ
http://www.cesa.or.jp/cedec/index.html
□ウェブテクノロジのホームページ
http://www.webtech.co.jp/
□Prolificのホームページ
http://www.prolific.com.tw/
□クライテリオンソフトウェアのホームページ
http://www.criterion.co.jp/
□関連記事
【9月20日】CESA、最先端技術交換会「デベロッパーズカンファレンス2000」を開催
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000920/cedec.htm

(2000年9月21日)

[Reported by funatsu@impress.co.jp]

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