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IDF JapanでMicroATX機などPentium 4搭載機を展示

9月18日~20日



 インテル株式会社による開発者向けフォーラム「インテル・デベロッパ・フォーラム 2000 Fall」が都内のホテルで18日から20日まで行なわれている。先月、米国で開催されたIDFの日本版にあたる。技術トラックは有料だが、基調講演とデモ・ショーケースは無料。

●基調講演ではモバイル向け製品を訴求

 2日目の今日は、米Intelのインテルアーキテクチャ事業本部副社長2名による基調講演が行なわれた。

 アナンド・チャンドラシーカ氏の「インテルアーキテクチャ プラットフォーム・リーダーシップ」と題した講演は、プラットフォーム別にIntelのプロセッサについて紹介する内容で、サーバー系のItanium、クライアントのPentium 4、モバイルの低消費電力版Pentium IIIについて順次説明された。Pentium 4についてはIDFで公開されたダイのブロック図などが改めて公開された。

Pentium 4ブロック図

 すでに米本国のIDFなどで明らかにされている内容だったが、日本の市場を意識してか、モバイルPentium IIIの低消費電力ぶりが強く訴求された。また、NECによるItaniumを16個搭載したサーバー「AzusA」のデモンストレーションも行なわれた。

基調講演後のプレスセッション
 基調講演終了後のプレスセッションでも「Crusoeに対抗できる製品はあるのか」という質問に「Intelは常にベストなモバイルソリューションを提供し続けている」と反論するなど、この分野について意識している様子がうかがわれた。

 また、Pentium 4の製品化にあたってのサポートについて質問が出ると、「同じ質問は15年前の386の時にも聞かれた(笑)。我々はデザインガイドをはじめ、プロトタイプの開発など、さまざまな形で製品化にあたってのサポートを行なっている。これまでもずっとそうだったし、これからもそれに代わりはない」と締めくくった。

●MicroATXサイズのPentium 4試作機を展示


 会場に設けられたデモ・ショーケースではIntelをはじめ各社が出展している。なかでもIntelブースで展示されている「Akiru」というMicroATXベースのPentium 4搭載機が注目される。2台展示されており、1台は実働していた。

 ケースは厚手の本のように大きく開き、HDDなどは縦に設置されている。隙間にはポリプロピレンのフォームが詰め込まれ、消音性を高めている。電源はACアダプタで12Vを供給する。

 CPUクーラーにはファンが装備されていないが、天板に設置された2個のファンが、素通しの底部から冷気を吸い上げている。配布されていたリリースによればPentium 4 1.4GHz、Intel 850チップセット、RDRAMで、ビデオカードはNVIDIAのGeForce2 MX搭載のロープロフィルPCIカードが装備されていた。

 従来からIntelのコンセプトPCなどを製作しているFIORIが設計にあたっている。「Akiru」自身は、IntelのPentium 4ベースでも省スペースデスクトップを作れますというデモンストレーションが目的のコンセプトモデルだが、そのまま市販できそうな完成度の高さが印象的だった。

●シリアルATAは実働モデルを展示


 また、米国のIDFではモックアップの展示にとどまったシリアルATAの実働モデルが展示されていた。なお、シリアルATAの展示機もPentium 4搭載機だが、CPUクーラーがIDF時点よりも現行製品に近いデザインとなっている。

 シリアルATAはポイント・トゥ・ポイントのインターフェイスで、デイジーチェイン接続は行なわれない。2.5インチHDDと3.5インチHDDのコネクタも統一される。

□インテルのホームページ
http://www.intel.co.jp/
□「インテル・デベロッパ・フォーラム 2000 Fall Japan」ページ
http://www.intel.co.jp/jp/intel/event/idf-j/
□FIORIのホームページ
http://www.fiori.org/
□関連記事
Intel Developer Forum Fall 2000レポートリンク集
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/link/idf001_i.htm

(2000年9月19日)

[Reported by date@impress.co.jp]

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