IDF JapanでMicroATX機などPentium 4搭載機を展示
●基調講演ではモバイル向け製品を訴求 2日目の今日は、米Intelのインテルアーキテクチャ事業本部副社長2名による基調講演が行なわれた。 アナンド・チャンドラシーカ氏の「インテルアーキテクチャ プラットフォーム・リーダーシップ」と題した講演は、プラットフォーム別にIntelのプロセッサについて紹介する内容で、サーバー系のItanium、クライアントのPentium 4、モバイルの低消費電力版Pentium IIIについて順次説明された。Pentium 4についてはIDFで公開されたダイのブロック図などが改めて公開された。
すでに米本国のIDFなどで明らかにされている内容だったが、日本の市場を意識してか、モバイルPentium IIIの低消費電力ぶりが強く訴求された。また、NECによるItaniumを16個搭載したサーバー「AzusA」のデモンストレーションも行なわれた。
また、Pentium 4の製品化にあたってのサポートについて質問が出ると、「同じ質問は15年前の386の時にも聞かれた(笑)。我々はデザインガイドをはじめ、プロトタイプの開発など、さまざまな形で製品化にあたってのサポートを行なっている。これまでもずっとそうだったし、これからもそれに代わりはない」と締めくくった。 ●MicroATXサイズのPentium 4試作機を展示
会場に設けられたデモ・ショーケースではIntelをはじめ各社が出展している。なかでもIntelブースで展示されている「Akiru」というMicroATXベースのPentium 4搭載機が注目される。2台展示されており、1台は実働していた。 ケースは厚手の本のように大きく開き、HDDなどは縦に設置されている。隙間にはポリプロピレンのフォームが詰め込まれ、消音性を高めている。電源はACアダプタで12Vを供給する。 CPUクーラーにはファンが装備されていないが、天板に設置された2個のファンが、素通しの底部から冷気を吸い上げている。配布されていたリリースによればPentium 4 1.4GHz、Intel 850チップセット、RDRAMで、ビデオカードはNVIDIAのGeForce2 MX搭載のロープロフィルPCIカードが装備されていた。 従来からIntelのコンセプトPCなどを製作しているFIORIが設計にあたっている。「Akiru」自身は、IntelのPentium 4ベースでも省スペースデスクトップを作れますというデモンストレーションが目的のコンセプトモデルだが、そのまま市販できそうな完成度の高さが印象的だった。 ●シリアルATAは実働モデルを展示
また、米国のIDFではモックアップの展示にとどまったシリアルATAの実働モデルが展示されていた。なお、シリアルATAの展示機もPentium 4搭載機だが、CPUクーラーがIDF時点よりも現行製品に近いデザインとなっている。 シリアルATAはポイント・トゥ・ポイントのインターフェイスで、デイジーチェイン接続は行なわれない。2.5インチHDDと3.5インチHDDのコネクタも統一される。
□インテルのホームページ (2000年9月19日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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