Click


三菱電機、電子銃の改良により3倍の輝度を実現する
ダイヤモンドトロンMM管を発表

9月13日 発表

連絡先:映像表示デバイス製作所
    事業計画部営業管理課
     Tel.075-958-3415


 三菱電機株式会社は、電子銃の改良により3倍以上の輝度を実現する17インチブラウン管「ダイヤモンドロトンMM管」(M41LRY51X)の技術発表を行なった。同技術を採用したディスプレイの発売は来年度を予定しており、価格は従来品よりは若干高いが、そう変わらない程度としている。

カソードドライブ電圧が上がると画面輝度も上がる
 「M41LRY51X」は、新しい電子銃構造の開発により、カソードドライブ電圧を従来機の約3分の1に低減した。この改良により、動画再生時などに、従来比で3倍以上の高輝度が得られるという。

 同社映像表示デバイス製作所の岩崎安男技術部長は、「従来CRTディスプレイは、テキストをいかにきちんと表示するか、ということに焦点を絞って開発されてきた。DVDの普及や、インターネットにも動画コンテンツが急増するなど、PC用ディスプレイにおける高輝度動画表示への要求も高まっている」と企画意図を説明した。

【従来機との比較】
カソード
ドライブ電圧
ダイヤモンドロトンMM管ダイヤモンドロトンNF管(現行)
20V150cd/平方メートル20cd/平方メートル
50V450cd/平方メートル150cd/平方メートル

従来機のダイヤモンドロトンNF管との比較

 同技術を利用したディスプレイの用途としては、BSデジタル放送の視聴や、医療、出版、デザインなどの高輝度で、高精細な画像表示を求められるなどがあげられた。

 また、現行機と同等の輝度を実現しながら、駆動電圧の低減ができ、映像回路周波数の高帯域化(200MHz)も実現できるとしている。今回は技術発表であり、仕様の詳細については、製品化に向けて検討していく。

□三菱電機のホームページ
http://www.melco.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.melco.co.jp/news/2000/0913-c.htm

(2000年9月13日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

I
最新ニュース
【11月30日】
【11月29日】
【11月28日】

【Watch記事検索】


【PC Watchホームページ】


ウォッチ編集部内PC Watch担当 pc-watch-info@impress.co.jp