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シャープ、CRTを上回る画素密度のTFT液晶

8月より順次量産開始



 シャープ株式会社は、一般のCRTディスプレイを上回る100ppi(Pixel Per inch)以上の画素密度を持つ13.3~20インチTFT液晶パネル「ワンダーピクス」シリーズ5機種を発表、8月より同社の液晶三重第2工場で順次量産を開始する。これらのパネルを使った製品の発売時期や価格は明らかにされていない。同シリーズでは、「ありのままの質感をより忠実に表現する」事が可能としており、HDTVや、雑誌、グラビア印刷にも匹敵するという。

 いずれの液晶パネルも超高開口率技術「UHA:Ultra High Aperture」を採用した。同社独自の従来技術「SHA:Super High Aperture」をさらに進化させ、明るさを維持しつつ低消費電力を実現したという。UHAの採用により、従来のSHA技術採用製品に比べ、明るさ/消費電力共に約20%向上したという。発表会場に展示された試作品は、いずれもとても明るく、コントラストも高く感じられた。

 液晶パネルは、ノートPC用の13.3/14.1/15インチ液晶と、単体の液晶ディスプレイ用パネル15/20インチ液晶が用意される。ノートPC用の3機種はいずれもSXGA+(1,400×1,050ドット)で、最大26万色表示が可能。液晶ディスプレイ用の2機種はともにUXGA(1,600×1,200ドット)、最大1,677万色表示に対応する。なお、13.3インチのみブラックTFTモデルも用意されるが、このモデルのみ外販されない。

ノート用13.3インチパネル ディスプレイ用15インチパネル ディスプレイ用20インチパネル

●ノートPC用パネル
液晶サイズ13.3インチ14.1インチ15インチ
型名LQ133F1LH01LQ141F1LH11LQ150F1LH11
解像度1,400×1,050
表示色数26万色
輝度150cd/平方メートル
画素密度132ppi124ppi117ppi

●液晶ディスプレイ用パネル
液晶サイズ15インチ20インチ
型名LQ150U1LG01LQ196U1LG01
解像度1,600×1,200
表示色数1,677万色
輝度200cd/平方メートル
画素密度133ppi102ppi

 同時に超高開口率技術を教育/医療/美術用2,560×2,048ドット28インチ大型液晶と、携帯機器用1,024×768ドット6.4インチ液晶の開発品も発表した。表示色は、28インチ液晶が1,677万色、6.4インチ液晶が26万色。28インチモデルは年内、6.4インチモデルは2001年春頃量産が開始される。

ディスプレイ用28インチパネル開発品 携帯端末用6.4インチパネル開発品

●液晶パネル開発品
液晶サイズ28インチ6.4インチ
解像度2,560×2,0481,024×768
表示色数1,677万色26万色
画素密度116ppi202ppi

□シャープのホームページ
http://www.sharp.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sharp.co.jp/sc/gaiyou/news/000717-1.html

(2000年7月14日)

[Reported by taira@impress.co.jp]

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