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ソニー、8cm CD-Rに記録するデジカメ「CD-R Mavica」

8月1日 受注開始

標準価格:175,000円

連絡先:デジタルスチルカメラインフォメーションセンター
     Tel.0564-62-4979


 ソニーマーケティング株式会社は、記録媒体に8センチCD-Rを使用する「“CD-R”Mavica MVC-CD1000」を8月1日から受注生産する。価格は175,000円。媒体の8cm CD-Rマビカディスクは1枚500円、5枚組2,200円。通常は、受注後10日程度で納品できるとしている。

 撮影画像はパケットライト方式で直接CD-Rに書き込まれる。8センチCD-Rの容量は156MB。マルチセッションのセッションを閉じるファイナライズ処理1回ごとに約13MBを消費する。USB端子も備えており、ファイナライズ処理を行なわなくても、記録した画像をPCに転送できる。

 8センチCD-Rドライブは本体背面に縦に内蔵され、書き込み4倍速、読み出し8倍速。市販のCD-Rメディアも使用できるが、収差が少ない専用メディアを推奨している。起動時間は約3秒、記録時間は約4秒。

 CD-Rの対応機種は、Windows 98搭載PCと、Mac OS 8.5.1以降のMacintosh。Windowsの場合CD-R/RW搭載機はファイナライズの処理が不要で、CD-ROM搭載機は処理が必要。Macintoshではファイナライズおよび付属ユーティリティのインストールが必要となる。

 光学系やCCDは、FDベースのFD95から継承しており、光学式手ブレ補正機構付光学10倍ズーム、211万画素Super HAD CCDなどは共通。最大出力解像度は1,600×1,200ピクセル、1枚のCD-RにJPEG形式で160枚記録できるほか、記憶容量の大きさを生かして無圧縮TIFF形式でも記録できる。また、MPEG-1形式の動画記録もできるが、320×240ピクセルで最大1回15秒、160×112ピクセルで最大1回1分と、1回の記録時間は短い。

 ファインダーはカラー液晶ビューファインダーと2.5インチ液晶。露出は自動のほかシャッター優先/絞り優先の指定もできる。バッテリーはDVカメラなどと共通のインフォリチウムL NP-F550で、約100分、1,100枚の撮影が可能。

 本体は137×212×131mm(幅×奥行き×高さ)、約990g(撮影時重量)と、巨大といっていい大きさで、一眼レフデジタルカメラやムービーカメラに近い印象を受ける。操作系はよく整理された印象で、わかりやすい。撮影後の記録時に本体を振っても、正常に記録されていた。

 Mavicaは、FDを記録媒体とし、撮影後すぐにPCでデータが読み出せるというコンセプトで、特に米国市場で受け入れられた。しかし高解像度化が進む中でFDの容量はネックとなっており、メモリースティックアダプタなどの補助的な手段で大容量化を図っていた。一部にはHiFDなどの大容量FDDの採用も噂されていたが、これらのドライブの普及率と、特別な手段を必要としないというMavicaのコンセプトを考えれば、CD-Rをメディアとしたことは正しい選択であり、次の世代への一歩を踏み出せたといえる。今後、小型の普及機種でのCD-Rドライブの採用を期待したい。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.co.jp/sd/CorporateCruise/Press/200007/00-0712/

(2000年7月12日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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