AMD、Mobile K6-2+ 550/533発表。ロードマップにMobile Duron登場6月27日 開催
日本AMD株式会社は、都内で記者会見を行ない、6月に発表された新型Athlon、Duronなどの解説と、26日(現地時間)に発表されたMobile K6-2+ 550/533MHzの国内発表を行なった。 2次キャッシュをオンダイに搭載した新型AthlonとDuronについては、以前の発表内容に準じたもので、とくに新事実は追加されなかった。しかし、デスクトップおよびモバイルプロセッサのロードマップの最新版が公開され、従来Corvetteのコードネームで呼ばれていたAthlon系モバイルプロセッサのほかに、「Mobile Duron」の名称が登場したのが注目される。 また、K6-III+については、メーカーからの要望による受注生産に近い形と説明された。すでに富士通が搭載ノートPCを製品化している。
「Mobile K6-2+ 550/533MHz」の発表とともに、ようやく対応製品が登場したAMDの省電力機能「PowerNow!」のデモンストレーションが行なわれた。この技術はIntelのSpeedStepの対抗技術で、米HPのPavilion N3300が初めて対応した。SpeedStepとの違いは、クロック倍率と電圧を個別に何通りにも変化させられることと、オートマチックモードが用意され、負荷状況などに応じて自動的に変化することだ。 会場では、オートモードに設定した上で、アプリケーションのオートデモやDVDの再生などを行ない、負荷に応じて動作クロックが変化する様子をみせた。
PowerNow!はK6-2+ 475MHzなどにも採用されていたが、BIOSなどの対応が必要で、製品化が遅れていた。なお、PowerNow!の制御には未使用のピンを使用しており、PowerNow!機能を使用しなければ従来のマザーボードでもそのまま使用できる。 また、K6-2+についてはEnhanced 3DNow!対応とされているが、コストパフォーマンスなどを勘案し、DSP命令のみの搭載となっている。
会場にはVIAとSiSの両チップメーカーのサンプルを含めて20枚を越えるSocket Aマザーボードが展示され、以前のSlot Aに比べサードパーティの立ち上がりの早さを示していた。ほとんどはVIA KT133ベースのボードだが、AMD 750ベースの「GIGABYTE GA7IXE4」や、ALi Aladdin K7ベースの「IWILL KA266-R」、SiS 730Sベースの3社のボードが展示された。
また、会場ではAthlon/Duronを採用したPC製品も各社から展示された。メーカー系では、すでに新型Athlon搭載機を発表している日本ゲートウェイのほか、エプソンダイレクトとアキアの両直販系メーカーが試作機を展示した。いずれも詳細な仕様は未確定だったが、アキアでは秋頃までには製品化したいとしていた。 そのほか、アイコム、サードウェーブ(DOS/Vパラダイス)、CSKエレクトロニクス(T-ZONE)、九十九電機、フロンティア神代が搭載機を展示した。
□米AMDのホームページ(英文) (2000年6月27日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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