Seagate、ATA/100対応5,400回転/分HDDは7月から量産
ペイト氏は「2,700万台の出荷実績を持つU Seriesをもとに、プラッタ当たりの容量を倍に増やし、部品点数を削減することで低価格化も図った」という。また、「ATA/100についても最初に採用したメーカーの1社だ。前機種U10が最後のATA/66対応製品となり、今後の全製品がATA/100対応になる」と語った。従来のインターフェースとの互換性については、「発表時のプレゼンテーションではATA/33、ATA/66のインターフェイスに接続する際はソフトによるモード設定が必要だったが、現時点では不要になっている。従来のインターフェイスにもそのまま接続できる」と述べた。 もう一つの特徴として静粛性を挙げ、「他社の製品では回転速度を落とすことで静粛性を確保しているものもあるが、新しいOSやアプリケーションは常に高性能を必要としている。U Series 5のシーク速度は8.9ms、内部転送速度は330Mbit/秒と前の世代より10%向上している。WinBenchでも4,000台の半ばに達しており、4,000回転/分でWinBenchが2,900に留まる他社製品とは一線を画している」と述べた。 なお、U Series 5は出荷時はハイパフォーマンスモードに設定されているが、サイトからダウンロードできるユーティリティソフトでサイレントモードに切り替えられる。
また、AV機器などの家電用に特化した「U Series 5 AV」も8月に量産を開始する。U Series 5 AVは、ビデオレコーダーなどの家電用途に特化した製品で、ストリーミングデータに適した帯域を保障された動作モードを持つ。データストリームは4つまで確保でき、3チャンネル分の録画をしながらTVを見るなどの使い方ができるという。U Series 5 AVはモーター、アームのレベルから異なる製品という。静粛性もさらに高められている。ペイト氏は「U Seriesの家電機器向けのドライブは100万台近い出荷で、市場の過半数を占めている。この分野は2009年には10億台に達するという予測もあり、現在は'83年当時のPC業界のような黎明期の状態だ。そのうち、この分野でも良い発表ができるだろう」と述べた。
□ニュースリリース(英文) (2000年6月16日)
[Reported by date@impress.co.jp] |
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