PS2発売をきっかけに「TVゲームビジネス協議会」発足
TVゲームソフトを販売するフランチャイズ(FC)本部、および流通会社14社は、TVゲームの販売、流通に関する問題に取り組む業界団体「TVゲームビジネス協議会」を4月18日設立し、このほど都内で設立の趣旨説明を行なった。
TVゲームビジネス協議会では、TVゲームビジネスにおける流通機能の充実と強化を図り、流通の立場と地位の確立を目指すとしている。活動内容としては、ハードメーカー、ソフトメーカーとの話し合いのほか、研究活動などを行なう。
明響社の浅沼丈二氏は設立経緯に関する説明を行ない「3月4日にプレイステーション2が発売されたが、このときソニー・コンピュータエンタテインメントはPlayStation.comをスタートさせた。eビジネスは時代の趨勢であるから(開設も)考えなければならないが、一般流通より低価格で販売することで多くの販売店の不安を煽った。このほか、フランチャイズのマージンをゼロに設定している。我々はファミコンの創世記から販売を通じて業界の発展に寄与してきたと自負している。こうした状況の中、メーカーと連携をとりながら、販売や流通が抱えている共通の問題を研究、解決していきたい」と発言。ただしソニー・コンピュータエンタテインメントに対してなんらかの行動を起こすかについては「個々の会社に対して活動を行なう計画はとりあえずないが、(流通業者の)共通の問題に取り組む上でなんらかの活動を行なうかもしれない」としている。eビジネスに関しては「販売店との関わりを研究していく」としているほか、ゲームのレイティング問題(暴力表現や性表現に関する規制問題)についても関係団体と話し合いを進めていくという。
(2000年6月15日)
[Reported by funatsu@impress.co.jp] |
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