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九十九電機と石丸電気、米eMachinesの低価格PCを販売
~Celeron 1.80GHz搭載の最廉価機種は49,800円

12月20日発売

標準価格:49,800円より



 九十九電機株式会社石丸電気株式会社は、米eMachines(イーマシーンズ)製の低価格PCを12月20日より九十九、石丸の店頭およびWebサイトにて発売する。また、店頭で12月3日より、Webサイトで12月2日より予約を受け付ける。

●49,800円から4機種をラインナップ

 発売されるのは4機種。もっとも安価なエントリーモデル「N1840」は、価格が49,800円。CPUにCeleron 1.80GHz、チップセットに845GL、メモリ 128MB、HDD 40GB、48倍速CD-ROM、Ethernet×1、USB 2.0×6などを搭載。ビデオ機能はチップセット内蔵で、AGPスロットはない。OSにWindows XP Home Editionを搭載する。

 上記スペックのままOSをWindows XP Professionalに変更した「N1845」はビジネス向けと位置付けられ、価格は59,800円。

エントリーモデルのN1840。ディスプレイは別売り N1840の内部 ビジネス向けのN1845

 CPUをCeleron 2.0GHz、光学ドライブを48/12/48倍速CD-RW、OSをWindows XP Home Editionに変更した「N2040」はコンシューマー向けメインストリームモデル。価格は59,800円。

 ハイエンドモデルの「N4010」は価格が94,800円。CPUにPentium 4 2.0AGHz、チップセットに845G、メモリ 256MB、HDD 100GB、48/12/48倍速CD-RWと16倍速DVD-ROMを搭載する。ビデオ機能はチップセット内蔵だが、AGP×1が付く。OSはWindows XP Home Edition。

 全機種ともディスプレイは別売り。マウス、キーボード、スピーカーが付属する。本体サイズは184×406×359mm(幅×奥行×高さ)。

メインストリームのN2040 ハイエンドモデル「N4010」 全モデルに250W電源を搭載。筐体は開けやすく、持ち運びしやすいデザイン

 全製品に1年間の保証が付くほか、1年間は修理、各種サポートが無料。有料でサポートを3年間に延長することもできる。修理体制は、無料の配達サービスによる工場での修理や、店頭持込みによる修理のほか、パーツのみユーザーに送付し、ユーザー自身で交換する「エンドユーザーパーツ交換プログラム(EURPP、アープ)」が用意される。

 また、電話のほか、eメール、チャットによるサポートが6時~24時まで年中無休で実施される。いずれはWindows XPの「リモートアシスタンス」を活用したサポートも開始する予定。日本でのサポートは米Aloricaが行なう。

●Dellより低い販管費で低価格を実現

左から石丸電気の石丸俊之社長、eMachinesのウェイン・イノウエ社長兼CEO、九十九電機の鈴木淳一社長

 九十九電機は2日、この件に関する発表会を開催した。発表会には九十九電機の鈴木淳一社長、石丸電気の石丸俊之社長のほか、eMachinesのウェイン・イノウエ社長兼CEOを始め、eMachines関係者が多数出席、日本市場にかける意気込みを語った。

 同社は'98年に設立、累計500万台のPCを出荷し、米小売市場においてHewlett-Packardに次ぐ2位の地位を確保しているとしている。日本市場へは、北欧、英、カナダなどに次ぐ進出となる。

 イノウエ社長は「eMachinesはメーカーなのか、ブランドなのか、という質問を寄せられるが、最終的には“ブランドマネージャー”という位置を確立したい。中国、台湾、韓国などの契約メーカーに対し、顧客から吸い上げたニーズやテクノロジーを提供して製品を開発・製造し、顧客に対しては優れたアフターサービスを提供する」と同社のビジネスモデルを述べた。

 また同社は、販売管理費(販管費)の抑制、適切な在庫回転などにより低価格を維持するとともに、販管費の40%をカスタマーケアに注ぐとした。ちなみに同社によれば、同社の販管費は6.5%。競合他社の販管費はおおむね23%、安いとされるDell Computerでも9.9%としている。

 日本市場では、最初の第1四半期で1万台、初年度はデスクトップPCのみで10万台の販売を見込む。また、2003年からは液晶ディスプレイ、ノートPCなど、ラインナップの拡大を計画している。

●低所得層の開拓が重要

 発表会にはマイクロソフト株式会社の眞柄泰利取締役(OEM営業本部、ゼネラルビジネス統括本部、東日本・西日本営業本部担当)や、インテル株式会社のケビィン・セラーズ プラットフォーム ソリューションズ マーケティング本部本部長らも出席、eMachinesの日本上陸を歓迎するメッセージを述べた。

 この中で眞柄取締役は、日本における世帯収入によるPC普及率の格差に言及。「平成11年のデータでは、世帯収入400万円以下で普及率は二十数%、800万円以上で五十数%。仮に400万円以下の世帯での普及率を800万円以上の世帯の普及率並みにするだけで、500万世帯の需要が生まれる。1台でも多くのPCが家庭に入る仕組みを考える上で、重要な取り組みと考える」と述べた。

□九十九電機のホームページ
http://www.tsukumo.co.jp/
□石丸電気のホームページ
http://www.ishimaru.co.jp/
□製品情報
http://www.tsukumo.co.jp/emachines/index.html
□eMachinesのホームページ
http://www.e4me.com/
□関連記事
【'99年8月20日】米Apple、「iMacのデザインをコピー」とeMachinesを提訴
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/990820/apple.htm

(2002年12月2日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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