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デジタル・ボックス、課金機構搭載の公衆PC

※写真は試作機です。実際の製品とは外観などが異なります

11月21日発表

連絡先:デジタル・ボックス株式会社
     Tel.0120-512-256



 デジタル・ボックス株式会社は21日、ローカル課金機構や“バルクヘッド(防水隔壁)”と呼ばれるセキュリティ機能を内蔵した公衆PC「バルクヘッドパソコン」を発表した。12月に製品化の予定。

 バルクヘッドパソコンは、ホテルや学校など公共施設での利用を想定した公衆PC。1つのケースの中にWindows 2000マシンとLinuxマシンを内蔵し、内部でEthernet接続するという特殊な構成となっている。

ケース内部の奥にあるのがWindows 2000のシステムで、手前側がLinuxのシステム。外見上は1台のPCだが、内部では2つのシステムがEthernet接続されている。また、Linuxシステムは課金機構部にも接続されており、課金情報を管理する

 Linuxシステムは、バックグラウンドでWindows 2000システムのネットワークアクセスを監視/制御し、同じネットワークに存在する他のマシンへのアクセスを禁止する役目を持つ。

 ネットワーク外部からの攻撃を防ぐファイアーウォールとは逆に、内部からの不正アクセスを防止するもので、同社ではバルクヘッドと呼んでいる。

 ディスプレイから見えるGUIは通常のWindows 2000のもので、Windowsの操作は基本的に一切の制限を受けず利用できる。DVD-ROMドライブ、FDドライブ、USBポートを備えており、ユーザーがデータを持ち込んで加工することも可能。また、リセット機能により、Windowsを初期状態に戻すことが可能で、利用者は自分の利用履歴を簡単に削除できる。

 同製品は課金機能も搭載。本体に課金機構を備えており、ホテルの客室などでPCを時間貸しできる。課金機構はLinuxシステムに接続されており、サーバーから課金情報をリアルタイムに把握できる。課金機構は、自販機などと同様に現金を投入するコインシューターのほか、プリペイドカードなどにも対応可能。

 同製品のスペックは顧客の要望に応じて変化するが、Pentium III 1GHz相当のCPU、メモリ256MB、HDD 20GB、DVD-ROMドライブ、FDD、Ethernet、コインシューターを備えた構成の場合で1台あたり40~50万円程度。

 オプションとして課金機能付きのプリンタも用意される。ネットワークアクセスの監視/制御、課金管理、システムのリモート復旧機能などを備えた専用サーバーは133万円から。

 また、同社では、バルクヘッドパソコンから課金機構とLinuxシステム部分だけを抜粋した「バルクヘッドルーター」も開発。Ethernetポートにユーザーが持ち込んだノートPCなどを接続して、インターネットアクセスを時間単位で購入する形で利用できる。

□デジタル・ボックスのホームページ
http://www.d-vox.com/
□ニュースリリース
http://www.d-vox.com/body.html

(2002年11月21日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]


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