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COMDEX Fall 2002ジンジャーこと「SEGWAY HT」乗っちゃいました会期:11月18日~22日(現地時間) 謎の発明品「Ginger」(ジンジャー)が、電動二輪スクーター「SEGWAY HT」としてそのベールを脱いでから約1年。ついに、11月18日からamazon.comで一般向けの予約販売が始まった。販売価格は4,950ドルで、予約順に2003年3月より出荷されるという。 その「SEGWAY HT」(HTはHuman Transporterの略)が、COMDEXの展示会場に登場。来場者は自由に試乗できるということで、PC関係はさておいて、早速たいへんな行列の最後尾へ……。
●被験者1:誰でも乗りこなせるのはハイテクのおかげ? すでに報道されているとおり「SEGWAY HT」は、さまざまなIT技術によって実現した電動二輪スクーター。搭乗している人間の体重移動にあわせてシームレスにバランスをとる技術では、モータの制御とバランスの演算処理にテキサス・インスツルメンツのDSPが採用されているし、キー部分にはJavaによりユーザー認証を行なうiButtonが使われている。最高28kmという航続距離を実現するバッテリもそうした技術のひとつだ。 試乗の際にはスタッフが簡単なインストラクションをしてくれて、安全のために支えるような仕草もみせるが、1分とたたないうちに自分ひとりでかなり自在に動かせるようになる。前後に軽く体重移動をすることで前進・後退を選択。姿勢を戻せば停止するというのが基本だ。 体重移動を大きくすれば、それだけスピードが出る。左右へのカーブは、ハンドルの左側にある握りをバイクのアクセルのように左右に軽く回すことで左右の車輪の回転数が変化しカーブする。静止状態ならその場での転回もできるので小回りも効く。 さすがに展示会場内の一角で数台を同時に試乗できるようにするために、区画をわけてデモンストレーションしているので、ひとりあたりが動き回れるエリアは八畳ほどに限られているが、まるで体験乗馬のようにスタッフの周りをクルクルとSEGWAY HTでまわってみたのは楽しかった。 常にバランス制御されていることにより、車輪の上にいながら静止状態でその場に立っていられるのは、不思議な感覚。サーカスなどで見る一輪車では車輪を細かく前後させながらバランスをとる芸があるが、あれを全部機械がやっているようなものということか……。人に自慢できるような運動神経は持ち合わせていないと思っていたが、苦もなく使わせてくれるハイテクに感謝。(被験者1:矢作晃) ●被験者2:操縦時に恐怖感がない、自然な乗り心地 とにかく思っていた以上に簡単に操縦できる乗り物だという印象を強く受けた。左右への方向転換も前後の移動同様体を倒して行なうと思っていたため、それがグリップ部分での操作になっているという点はややびっくりしたが、それでもほんの数分レクチャーを受けただけでほぼ思い通りに操作可能だった。 また、実際に会場で試乗している人は老若男女様々だったが、お年寄りでもすいすいと乗りこなしていたほどで、見ていた限りでは試乗していた全ての人がほぼ思い通りに操作しているようだった。試乗スペースがそれほど広くなかったため、あまりスピードは出せなかったが、体を前方に思い切って倒すとぐんとスピードが上がり、なかなか爽快だ。 そして、試乗して面白いと感じたのが、体を前後に倒す感覚で操作するためか、あまり加速感や減速感を体に感じないという点だ。乗っている時にもほとんど恐怖感を感じないのだ。多くの人がすぐに操作できるようになるのも、この点がかなり大きいのではないだろうか。(被験者2:平澤寿康) 米国では州法の改正など、市場への導入が進められているようだが、日本国内の道交法はどのように対処するかは不透明。いますぐ体験するなら、米国開催の大型コンベンションが狙い目か? □COMDEX Fall 2002のホームページ(英文) (2002年11月20日) [Reported by 矢作晃/平澤寿康]
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