COMDEX Fall 2002前日レポート

会期：11月18日～22日(現地時間)

会場：Las Vegas Convention Center

　2002年のCOMDEX Fallは18日(現地時間)に開幕する。世界的規模の巨大ITコンベンションとしてすっかりお馴染みで、日本における認知度も高いが、ここ数年は出展社数、来場者数とも減少傾向が続いている。特に昨年は、米国同時多発テロによる不安などから、特に海外からの出展社、来場者が激減した。展示会ビジネスとしての転機という言葉もささやかれる中、例年通り5日間の会期がスタートする。

　展示会場になるのはLas Vegas Convention Center。昨年に続いて単館での開催となっている。来場者登録時に配布された冊子の場内マップによれば、展示エリアには今年も北ホールと中央ホール(旧南ホール)のみが使用され、年初のInternational CESから供用されている新館の南ホールは使用されていない。Microsoftをはじめとする大型のブースが集まる中央ホールも、全体の3分の2程の使用にとどまっているようだ。

　一般来場者のレジストレーションは16日からスタートし、会場設営は着々と進んでいる。会場入り口に金属探知器が導入され、どこに出入りするにも登録バッジと写真入りIDカードが必携だった昨年の物々しさは影をひそめ、今年は一転のんびりムードというか、いつもの風景が戻ってきたことにほっとする。

今年もLas Vegas Convention Centerの単館開催となったCOMDEX Fall 2002。建物を彩る広告も全盛期に比べるとかなり減少してしまっている	北ホールと中央ホールの間をつらぬくメインコンコース。ブース設営のための機材を運搬するクルマやスタッフが忙しく動き回っている	ホール内では急ピッチでブースが作り上げられていく。ここも昨年は写真入りのIDがないと通行ができなかったが、今年は登録バッジの提示だけでOKになった模様

　注目の展示内容だが、Microsoftブースは先日正式発表されたTablet PCが展示の中心。各メーカーの発表した新製品や参考出展などが勢揃いすることになる。また、Dellは同社初のPocket PCを正式発表する。こちらもMicrosoftブースなどで実機を手にすることができるだろう。

　また、19日にはAMDのHector de J.Ruiz CEOが基調講演を行なうほか、ATI TechnologyやNVIDIAからも会期中に何らかの新しい情報が提供されるものと予測されている。残念ながら今年はIntelやソニーが出展を見送っているものの、大規模コンベンションだけに、会期中は意外なところからもさまざまなニュースが届けられることになるはずだ。

　PC Watchでは、COMDEX開幕前夜(日本時間18日正午)に開催されるMicrosoftのBill Gates会長兼CSAの基調講演をはじめとして、併際される各種イベントやブリーフィング、そして会場からのレポートを会期中の連日にわたって掲載する。

メルセデスは今年も隣接する駐車場で試乗会を開催。COMDEXのスポンサーとして名乗りをあげた当初はIT長者をターゲットとしたマーケティングとささやかれていたが、ここ数年でかなり定着してきた	昨年は金属探知器が設置され、来場者の長い行列が出来ていたメインエントランスも、今年は通常の光景に戻った	ラスベガスのマッキャラン空港からホテル街をとおり、コンベンションセンターへと向かうモノレールが建設中。一部の軌道はすでにできあがっている。2004年に完成予定

□COMDEX Fall 2002のホームページ(英文)
http://www.comdex.com/fall/
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【2001年11月12日】厳重な警備態勢のなか、COMDEX Fall 2001が明日開幕
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011112/comdex01.htm

(2002年11月18日)

[Reported by 矢作 晃]