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エプソン、ビジネス市場向け新ブランド“Offirio”
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写真は増設カセットユニット装備の「LP-9500CZ」 |
12月中旬より順次発売
標準価格:268,000円から
連絡先:プリンタ購入ガイド・インフォメーション
Tel.042-585-8444
エプソンは、同社初の高速カラーレーザープリンタ「LP-9500C」シリーズ8モデルを12月中旬より順次発売する。また、今回の新製品と併せて新ブランド「オフィリオ (Offirio)」が発表された。今後、ビジネス向けのプリンタおよびスキャナはオフィリオブランドに統一される。
本日発表されたビジネス向け製品の新ブランド「オフィリオ (Offirio)」 | モノクロプリンタやスキャナも含め、今後のビジネス向け製品のブランドはすべてオフィリオに統一される | CMには引き続き、田村正和さんが起用される |
LP-9500Cシリーズは、新開発の「4連リニアプロセスエンジン」搭載のA3対応カラーレーザープリンタ。印刷速度はモノクロ/カラーとも21.6ppm、解像度は600dpi。インターフェイスはパラレルおよびUSB 2.0に対応。価格は標準モデルの「LP-9500C」が268,000円で、12月中旬より発売される。
4連リニアプロセスエンジンは、CMYK 4色の感光体とトナーカートリッジを直列配置することで、従来4回に分かれていた色重ねを同時に行なうもの。また、カラーコントローラー側でも、RGBからCMYKへのデータ変換を4色同時に実行。メカとコントローラのバランスを最適化することで高速化を果たした。
画質面での特徴としては、4色を厳密に転写ベルトに重ね終えてから一度に紙に転写する中間転写ベルト方式を採用し、色ずれの発生を抑えた。そのほか、色材とワックスが均等に混ざり合った乳化重合トナーの採用や、独自のカラー調整/補正機能により画質を向上させた。
また、中間転写ベルトの採用により、画像生成と紙搬送が分離され、紙の搬送経路が短縮されたほか、従来メカ側で行なっていた色ずれ補正をコントローラ側で実行することで、内部構造をシンプル化。本体サイズ652×594×456mm(幅×奥行き×高さ)、重量40.5kgと小型/軽量化を図った。
同シリーズは、増設カセットユニットや両面印刷ユニット、学校向けのWord/一太郎セットモデルなど6モデルが同時に発売される。またPostScript3対応モデルと、コピーセットモデルが1月より発売される。
4色を厳密に転写ベルトに重ね終えてから一度に紙に転写する中間転写ベルト方式を採用し、高速/高画質/小型化を実現した | コピーユニット装備の「LP-9500CCH」。価格は898,000円 |
本日行なわれた発表会では、セイコーエプソンおよびエプソン販売の首脳陣らが販売戦略などについて語った。
エプソン販売取締役社長 真道昌良氏 |
エプソン販売取締役社長の真道昌良氏は、「今年、A3カラーレーザー市場は、全体としては15%の伸びであったが、当社は47%の伸びを達成した。これまでは、カラー市場の6割を占める4サイクル機のみを販売し、市場全体で32.2%のシェアを獲得するに至った。今回、残りの4割となる高速プリンタ市場に参入することで、シェアを50%にまで伸ばす」と意気込みを語った。
また、真道氏は先日明らかになった富士ゼロックス製OEMプリンタの発火問題について経過報告を行なった。同社は10月21日に問題が発覚して以降、問題のOEMプリンタのユーザー9,600人と連絡を取り終え、現在までに6,000台の修理を完了したという。対応作業は「今月中には“山を越える”」とし、「今後も引き続きユーザーと連絡を取り、問題の対応に当たっていく」とした。
□エプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/021112.htm
□製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/color/lp9500c/lp9500c.htm
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【10月21日】富士ゼロックス製レーザープリンタエンジンに発火のおそれ
~OEM先15社の製品約26万台も無償部品交換
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1021/xerox.htm
(2002年11月12日)
[Reported by wakasugi@impress.co.jp]
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