米連邦地裁、Microsoftと司法省の和解案を大筋で承認 ~独占禁止法訴訟、事実上の終結
11月1日(現地時間) 発表
米連邦地裁は1日(現地時間)、Microsoftに対する独占禁止法裁判において、Microsoftと司法省らによる和解案を大筋で承認する決定を発表した。
'97年の司法省による提訴で開始されたこの裁判は、いったんは連邦地裁でMicrosoft敗訴の判決が出され、MicrosoftのOS部門とアプリケーション部門を分割するよう命令された。しかし、米連邦高裁で地裁への差し戻しが命じられていた。
2001年11月にはMicrosoftと司法省との間で5年間の行動制限などを内容とする和解が発表された。司法省とともにMicrosoftを提訴した州のうち、カリフォルニアなど9つの州は和解に参加しておらず、より厳しい制裁を求めているが、今回の地裁の決定は、ほぼMicrosoftと司法省との和解内容に即した内容となっている。
Microsoft、司法省とも決定を歓迎するプレスリリースを出しており、今回の裁判は事実上終結したとみられる。
なお、Microsoftに対しては、別途Sun Microsystemsが独占禁止法違反でサンノゼ連邦地裁に提訴している。
□連邦地裁のホームページ(英文)
http://www.dcd.uscourts.gov/
□連邦地裁の決定内容(英文)
http://www.dcd.uscourts.gov/microsoft-2001.html
□司法省のホームページ(英文)
http://www.usdoj.gov/
□ニュースリリース(英文)
http://www.usdoj.gov/atr/public/press_releases/2002/200416.htm
□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/press/2002/Nov02/11-01TunneyStatementPR.asp
□Microsoftによる発表のトランスクリプト(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/trial/nov02/11-01newstranscript.asp
□関連記事
【'97年10月21日】米司法省がMicrosoftを反トラスト法違反で提訴
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/971021/dojvsms.htm
【2000年6月8日】米連邦地裁、Microsoftの分割を命令
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20000608/msdoj.htm
【2001年6月29日】米連邦高裁、Microsoftの独占禁止法裁判を差し戻し
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010629/ms.htm
【2001年11月3日】Microsoft、司法省と和解発表。5年間の行動制限が条件
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011103/ms.htm
【3月11日】Sun、Microsoftを独占禁止法違反で提訴
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0311/sun.htm
(2002年11月3日)
[Reported by date@impress.co.jp]
PC Watch編集部
pc-watch-info@impress.co.jp
個別にご回答することはいたしかねます。
Copyright (c) 2002 Impress Corporation All rights reserved.
|