エプソン、インクジェットプリンタの新ラインナップ発表会を開催
〜市場縮小もシェア55%を目指す

事業戦略を発表するセイコーエプソン株式会社 情報画像事業本部長の丹羽憲夫専務取締役

10月4日より順次発売

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 セイコーエプソン株式会社は、同社のコンシューマー向けインクジェットプリンタシリーズのラインナップを一新、同時に複合機とスキャナの新製品を発表した。ここでは発表会の模様をお伝えする。

●「PhotokinaはPC系展示会より盛況」

計8機種の新製品

 今回発表されたのはA4インクジェットプリンタのエントリーモデルからハイエンドモデルまで4機種、A3インクジェットプリンタ1機種、ダイレクトプリント機1機種、複合機1機種、スキャナ1機種の合計8機種。ラインナップはインクジェットプリンタとスキャナを合わせて14機種なので、半数以上が入れ替わる大掛かりなモデルチェンジとなった。

 この中でフルモデルチェンジとなるのは、プリントエンジンを一新する上位機のPM-970C/PM-930C、ボディデザインを変更し多数の新機能を盛り込んだ複合機CC-570L、メモリカードやUSB機器からのほかBluetoothによる印刷も可能になったダイレクトプリント機PM-860PT、3,200dpiでのスキャンを実現したGT-9800F。実に発表機種の半数以上がフルモデルチェンジとなる。

 冒頭、同社の事業戦略を発表したセイコーエプソン株式会社 情報画像事業本部長の丹羽憲夫専務取締役は、独ケルンで開催されたカメラの見本市「Photokina2002」から昨日帰国したと明かし、「CeBITやCOMDEXより活況を呈していた」と欧州でもデジタルカメラ市場の伸びが著しいと述べた。また今年、デジタルカメラ付き携帯電話が半数近いシェアを占め、来年には80%のシェアが予想されていることに触れ、「こうしたカメラが使い捨てカメラ市場を侵食している」とし、日本でもデジタルフォトの時代が到来していると述べた。

 同社ではスタジオフォト用機器(海外で展開)といったハイエンド製品から、店頭のミニラボ、デジタルキオスク、ホームプリンティング機器まで、デジタルフォト関連機器を全方位からカバーすることで、こうした流れを支える戦略を明らかにした。同社の主力製品であるインクジェットプリンタ市場は2002年には横ばいとなっており、こうした状況をデジタルフォトの隆盛により食い止めようというもの。

横ばいのプリンタ市場において、半分のシェアを確保 様々なデジタルフォト機器のリンクによる戦略 ハイエンドからホームユースまで全領域をサポート

●上位機には新ヘッドと新画像処理技術を採用

情報画像事業本部 副事業本部長の平野精一取締役

 発表会では同社情報画像事業本部 副事業本部長の平野精一取締役が新ラインナップの詳細を解説。特にPM-970C、PM-930C、PM-860PT、CC-570Lの解説に時間が割かれた。

 コンシューマ向けA4インクジェット機の上位機種たるPM-970C、PM-930Cでは、新開発のヘッドの技術解説が行なわれた。解像度と速度を向上させたのが新ヘッドの特徴だが、その実現にはノズル数の増加、駆動周波数の高速化、ヘッドバンド幅(1パスで印刷できる幅)の拡大があげられている。インク射出を最適化するため、高精度にノズルを加工したこと、「メニスカス」(ノズル内インクが大気と接する面)の制御によりきれいなインク滴をまっすぐ射出できること、などが説明された。

 また、PM-860PTは従来のメモリカードスロットとUSBポートに接続したMOドライブからの印刷に加え、Bluetooth経由の印刷に対応。これをもって「3Way Direct」と称した。

 複合機のCC-570Lでは従来OA機器様だった本体デザインを家庭向けに一新。2枚の原稿を1枚にコピーする「2アップコピー」や、小さな原稿を1枚の用紙に何枚もコピーし、チケットなどの印刷に使える「リピートコピー」などの応用機能を充実させたことを述べた。

インクをまっすぐに射出する技術 メニスカスの制御によりきれいにインクを射出
CC-570Lの応用コピー機能 会場ではPM-860PTをソニーのサイバーショットFX77と展示。Bluetooth印刷機能を実演していた

●ダイレクトプリント機と複合機に期待

エプソン販売株式会社の真道昌良取締役社長

 最後に販売戦略についてエプソン販売株式会社の真道昌良取締役社長が解説。2002年の市場規模を対前年比95%と予測、プリンタ市場が縮小傾向にあるとしながらも、シェアは漸増の55%を目指すとした。

 この中で特にダイレクトプリント機と複合機については、2002年度10月〜12月の販売見込みは、前年度同期比でダイレクトプリント機は4倍弱、複合機は3倍と大幅な伸びを予測。2002年度年間のシェアについてもダイレクトプリント機で80%、複合機で60%と大胆な見込みを披露した。ダイレクトプリント機と複合機については、平野取締役も「状況を見てハイエンド機のエンジンを搭載することもありうる」とし、現在もっとも伸びている市場にかける期待の大きさを表した。

 スキャナについては、やはり対前年比80%と市場が縮小傾向にあるとしたが、シェアは6%増の46%を見込み、目標は50%以上と、強気な姿勢を明らかにしている。

10月〜12月期のダイレクトプリント機/複合機の販売台数は、前年から大幅に増加 ダイレクトプリント機(左)と複合機の年鑑販売台数見込みとシェア

□エプソンのホームページ
http://www.epson.co.jp/
□ニュースリリース(PM-860PT)
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/020930_4.htm
□ニュースリリース(CC-570L)
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/020930.htm
□ニュースリリース(PM-970C/930C/870C/740C/3700C/CL-760)
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/020930_3.htm
□ニュースリリース(GT-9800F)
http://www.epson.co.jp/osirase/2002/020930_2.htm
□インクジェットプリンタの製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/colorio/printer.htm
□スキャナの製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/colorio/scanner.htm
□複合機の製品情報
http://www.i-love-epson.co.jp/products/printer/inkjet/colorio/copy.htm
□関連記事
【9月30日】エプソン、新エンジン搭載のインクジェットプリンタ2機種
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0930/epson1.htm
【9月30日】エプソン、ダイレクトプリント対応プリンタ「PM-860PT」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0930/epson2.htm

(2002年9月30日)

[Reported by tanak-sh@impress.co.jp]


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