ソニー、「バイオノートGRX」に16.1型液晶モデル
~冷却機構を改善した「GRS」はモバイルPentium 4ベースに

9月28日より順次発売

標準価格:オープンプライス

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 ソニーは、ハイエンドノートPC「バイオノートGR」シリーズを一新し、9月28日より順次発売する。16.1型液晶を搭載した「バイオノートGRX」系3モデルと、15型液晶搭載の「バイオノートGRS系」2モデルの計5モデルが用意される。価格はオープンプライス。


■ バイオノートGRX

PCG-GRX92G/P

 バイオノートGRXは16.1型液晶を搭載したハイエンドノートPC。モバイルPentium 4-M 2GHz/1,600×1,200ドット(UXGA表示)の16.1型液晶搭載の最上位モデル「PCG-GRX92G/P」と、モバイルPentium 4-M 1.80GHz/16.1型UXGA液晶搭載の「PCG-GRX72/P」、モバイルPentium 4-M 1.80GHz/1,400×1,050ドット(SXGA+)表示の16.1型液晶搭載の「PCG-GRX52G/B」の3モデルが用意される。

 上位2モデルが9月28日より、「52G/B」のみ10月12日より発売され、店頭予想価格は「92G/P」が40万円前後、「72/P」が36万円前後、「52G/B」が26万円前後の見込み。

 最上位モデルの「PCG-GRX92G/P」では、UXGA表示の16.1型TFT液晶を採用し、CPUはモバイルPentium 4-M 2GHz、メモリ512MB、HDD 60GBを搭載する。チップセットはIntel 845MPで、ビデオチップはATI MOBILITY RADEON 7500(32MB)。DVD-RWドライブ(DVD-R書き込み/DVD-RW書き換えともに等倍速)を内蔵する。OSはWindows XP Professional。

 また、TVチューナ付きの外付けポートリプリケータが付属し、本体には「MPEG2 R-Engine」と呼ばれるハードウェアMPEGエンコーダを搭載。同社のTV録画/再生ソフトウェア「GigaPocket」を利用したTV録画などが可能となっている。また、GigaPocketなどの操作が可能なリモコンも付属する。

 Type2 PCカード×2やIEEE 1394×1(4ピン)、USB×3、Ethernet、V90モデム、AV入出力端子、マジックゲート対応メモリースティックスロットなどを装備する。ソフトウェアは、ビデオ編集ソフト「Premiere 6 LE」、フォトレタッチソフト「Photoshop Elements」などが付属する。また、新たに数クリックでDVD作成が可能なライティングソフト「Click to DVD」も搭載した。

 バッテリはリチウムイオンで、駆動時間は約2~3時間。本体サイズは355×292×39.8~44.4mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約3.8kg(バッテリ×1、DVD-RWドライブ装着時)。

 「PCG-GRX72/P」は、「92G/P」と同等の16.1型UXGA液晶を採用し、CPUにモバイルPentium 4-M 1.8GHz、メモリ512MB、60GB HDDなどを搭載する。DVD-RWドライブも内蔵し、OSはWindows XP Professional。

 CPU以外の「92G/P」との相違点は、TVチューナ付きのポートリプリケータが付属しないこと。そのため「GigaPocket」も付属せず、TV録画には対応しない。また、3D作成ソフト「LightWave 3D express for VAIO」がバンドルされている。

 「PCG-GRX52G/B」は、SXGA+表示の16.1型液晶/モバイルPentium 4-M 1.8GHzを搭載するシリーズ最廉価モデル。メモリ256MB、HDD 40GBを搭載し、光学ドライブはDVD/CD-RWコンボドライブ。OSはWindows XP Home Edition。チューナ付きポートリプリケータも付属し、TV録画にも対応する。また、Office XP Personalが付属する。

型番PCG-GRX92G/PPCG-GRX72/PPCG-GRX52G/B
液晶16.1型TFT(1,600×1,200ドット)16.1型TFT(1,400×1,050ドット)
CPUモバイルPentium 4-M 2.0GHzモバイルPentium 4-M 1.80GHz
メモリ512MB256MB
HDD60GB40GB
光学ドライブDVD-RWDVD/CD-RW
OSWindows XP ProfessionalWindows XP Home Edition

□製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-GRX92G/index.html


■ バイオノートGRS

PCG-GRS70/P

 「バイオノートGRS」は1,024×768ドット(XGA)表示の15型TFT液晶を採用したノートPC。従来「バイオノートGR」としていたブランド名が「GRS」となり、モバイルPentium 4ベースとなった。

 CPUやOSの違いで2モデルが用意され、10月12日より発売される。店頭予想価格は、上位モデルの「PCG-GRS70/P」が23万円前後、下位モデルの「PCG-GRS50/B」が21万円前後の見込み。

 従来モデルとほぼ同等の筐体サイズに、モバイルPentium 4を搭載した。TDPの増加(22Wから30W)には、銅製フィンの採用やファンの風量アップなどの冷却機構の改良で対応したという。

 上位モデルの「PCG-GRS70/P」は、1,024×768ドット表示(XGA)の15型TFT液晶を採用し、CPUにモバイルPentium 4-M 1.80GHz、メモリ256MB、HDD 40GBを搭載する。チップセットはIntel 845MZで、ビデオチップはATI MOBILITY RADEON 7500(16MB)。OSはWindows XP Professional。

 セカンドバッテリと交換可能な8/16/10/24倍速DVD/CD-RWコンボドライブを内蔵、Type2 PCカードスロット×2やIEEE 1394×1(4ピン)、USB×3、Ethernet、AV出力端子、マジックゲート対応メモリースティックスロットなどを備える。また、IEEE 802.11b無線LANも内蔵している。

 バッテリはリチウムイオンで駆動時間は約3~4時間。本体サイズは327×271.6×41.6~43.6mm(幅×奥行き×高さ)と重量は約3.4kg(DVD/CD-RWコンボドライブ装着時)。

 「PCG-GRS50/B」は、Office XP Personalがバンドルされるビジネス向けモデル。「GRS70/P」との違いは、CPUにモバイルCeleron 1.70GHzを採用するほか、無線LANが省かれていることなど。OSはWindows XP Home Edition。

【お詫びと訂正】初出時にPCG-GR70/Pのクロックを2GHzと記載しておりましたが、1.80GHzの誤りです。お詫びして訂正いたします

バイオノートGRS 左が新モデルの冷却機構(右は旧モデル用)

□製品情報
http://www.vaio.sony.co.jp/Products/PCG-GRS70/index.html

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.vaio.sony.co.jp/Info/2002/products_020909.html
□関連記事
【5月13日】ソニー、TV録画モデルなど「バイオノートGR」を一新
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0513/sony2.htm

(2002年9月9日)

[Reported by usuda@impress.co.jp]

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