アイオメガ、記録容量750MBの「Zip 750」を発表
~第1弾はUSB 2.0外付け型ドライブ

9月下旬発売

標準価格:オープンプライス

連絡先:アイオメガ・インフォメーションセンター
     Tel.044-752-6651



Zip 750メディア
 アイオメガ株式会社は3日、磁気記録メディアZipの新モデル「Zip 750」対応ドライブおよびメディアを9月下旬より発売すると発表した。

 第1弾として、インターフェイスにUSB 2.0を採用した外付け型ドライブが発売される。価格はオープンプライスで、直販価格は25,800円。また11月にはATAPI内蔵型や、IEEE 1394外付け型の発売も予定されている。

 対応OSは、Windows 98/98 SE/Me/2000/XP、Mac OS 8.6以降およびMac OS X 10.1以降。なお、Windows 98とMac OSはUSB 1.1のみとなる。ホストパワー方式のため、同梱のACアダプタを併用する必要がある。本体サイズは111×175×21mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約240g。

今回発表のUSB 2.0外付け型Zip 750ドライブ。透明のボタンがイジェクトボタン兼アクセスランプ メディアを挿入した状態。本体上部の窓からメディアの有無を確認できる

 「Zip 750」は、容量750MBの磁気記録メディア。記録容量が従来モデル「Zip 250」と比べ3倍になり、最大転送速度が読み込み/書き込み/書き換えともに、従来の2.5倍にあたるCDの50倍速相当(7.5MB/sec)へと高速化されたのが特徴。なお、従来のZipメディアとの下位互換性については、250MB容量の「Zip250」では、読み書きが可能だが、100MB容量の「Zip100」については、読み込みのみの対応となる。

 メディアはZip 100/250と同様に、富士フイルムにて製造される。直販価格は1,980円。メディアにパスワードを設定して、WriteもしくはRead/Writeのプロテクトを行なうセキュリティソフトが同梱する。

メディアにWrtie、Read/Writeのプロテクトを行なえる メディアをドライブに挿入した際にパスワードを求めらる。メディアを抜き出すと自動的に再度パスワードロックすることも可能 ユーティリティをインストールするとメニューが拡張され、パスワードなどの設定が可能に

 また、ファイルもしくはフォルダ単位でZipメディアとPC間で同期を行なうユーティリティ「Iomega Sync」(Windows版のみ)や、指定した日付や時間、ファイル/フォルダの更新ごとに自動的にバックアップを行なうバックアップユーティリティ「Iomega Automatic Backup」が同梱する。

自動バックアップユーティリティ「Iomega Automatic Backup」。バックアップするファイルやフォルダ、バックアップ先を指定する。バックアップは上書きのほか、“リビジョン”として複数(個数指定/無制限)バックアップすることも可能 ファイルが更新されると同時にバックアップすることや、日時/曜日などを指定してのバックアップもできる


アイオメガ株式会社代表取締役社長 鈴木祐司氏
 またZip 750の発表に合わせ、都内で記者会見が開催された。

 同社の代表取締役社長 鈴木祐司氏は、「市場のニーズはより大容量の書き換え型DVDメディアに移行している。配布型メディアとしてはCD-R/RWにアドバンテージがある」とした上で、「CD-RWに匹敵する、従来モデルの3倍の記憶容量を実現した。CD-RWなどと異なり、ライティングソフトなどのソフトウェアを必要とせず、誰でも簡単に利用できる」と、Zip 750の優位性を解説した。

 さらに、CD-R/RWなどの有色素ストレージにない利点として、「ハードケースを使用し、耐衝撃性に優れる。相変化もなく長期保存性に優れる。磁気メディアならではの機能として、メディアごとに固有のシリアルナンバーを割り振っている。またソフトウェアでのパスワードロックも可能で、堅牢なセキュリティ性を実現できる」とした。

 また、「'99年を境に、Zip製品の出荷台数は落ち込んでいるが、Zip 750によってこれを持ち直したい」と意気込みを語った。

HDBENCHによるベンチマーク測定デモ。上がZip 750ドライブで、下が6,000rpm/2MBキャッシュの640MB MOドライブの測定結果
 会場では、ベンチマークソフトを使用し、Zip 750の高速性を示すデモが行なわれた。

 ベンチマークソフトは「HDBENCH」で、6,000rpm/2MBバッファの640MB MOドライブが比較対象として使用された。測定結果は、Zip 750がRead:5,594/Write:5,540、640MB MOがRead:2,604/Write:1,042(※単位はKB/sec、測定容量は200MB)と、Zip 750の高速性がアピールされた。

 また、同社の1Uラックマウント型NAS製品「iomega NAS」とネットワークを介して接続し、Zipメディア内部のデータバックアップや、HDDとZipを同期するデモのほか、Zipメディアをパスワードロック/アンロックするデモなども併せて行なわれた。

□アイオメガのホームページ
http://www.iomega.com/jp/
□製品情報
http://www.iomega.com/jp/zip/products/750mb.html
□iomegaのホームページ(英文)
http://www.iomega.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.iomega.com/about/prreleases/2002/750_release.html
□関連記事
【2001年4月5日】アイオメガ、USBバスパワード対応の250MB Zipドライブ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20010405/iomega.htm

(2002年9月3日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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