CeBIT asia 2002レポート:前日編広大な会場に日中台欧の多数の企業がブースを設営
会期:9月2日~5日 会場:上海新国際博覧中心 中国の上海市において9月2日~5日まで、CeBIT asia(アジア国際事務・情報・通信技術見本市)が開催される。 CeBIT asiaはその名の通り、毎年春に独ハノーバーで開催されている世界最大の情報・通信技術展覧会「CeBIT」のアジア版。出展内容は独CeBITとほぼ同様。ただし、上海では5月に家電、AV機器、ゲームなどを扱う「CeBIT Consumer Electronics 2002」が開催されているため、CeBIT asiaではこれらのジャンルを除き、半導体、マザーボード、ネットワーク技術、通信技術等のメーカーが各社の製品、技術を展示する。 CeBIT asiaは2001年より開催されており、今回が2回目となる。第1回は約500社が出展、約25,000人が来場した。今回はアジア、欧米の700社以上の出展が見込まれている。 ■着々と進む設営作業
開会前日の1日14時頃に上海新国際博覧中心を訪れたところ、会場全体でブースの設営作業やアトラクションのリハーサルが進行中だった。上海新国際博覧中心には11,547平方mの展示ホールが5つあるが、CeBIT asiaはこのうち4つのホールを使う。 ホール1は通信/ネットワーク/モバイル関連、ホール2とホール3の半分がPCと周辺機器/PDA/マザーボードなどのパーツ類、ホール3の残りのスペースがソフトウェア/セキュリティ/バンキングサービス、ホール4がカンファレンスエリアに振り分けられている。 会場の雰囲気は幕張メッセや東京ビックサイトでの展示会とよく似ており、ブースの大きさや飾りつけも日本の展示会と同様。リハーサル中と思われる派手な衣装のコンパニオンの姿も多数見られた。 出展企業リストには、AMD、Intelのほか、日本の松下電器、キヤノン、パイオニア、京セラ、ミノルタ、韓国のサムスン、米Kingstonといった大手メーカーが名を連ねる。台湾のAlbatron、AOpen、MAG、RITEK、VIAといったおなじみのパーツメーカーや、地元中国からLegend(聯想)、China Mobile(中国移動電信)、Eastcom(東方通信)などが出展する。 PC WatchではCeBIT asiaのレポートを順次お届けする。 ■上海の新開発地区で開催 会場となる上海新国際博覧中心のある浦東地区は、近年開発が進むビジネス街。上海は10年連続で10%超の経済成長を遂げており、ソニー、NEC、Intel、IBMなど多数の企業が周辺に進出している。浦東地区はこうした上海の急成長にあわせて'90年から開発が進められてきた。中心部にはオフィスビルやホテルなどの新しい高層建築が立ち並び、現在もさらに多数のビルが建設されている。浦東地区の北西を流れる川「黄浦江」のほとりに立つ東方明珠塔は、アジアで最も高いテレビ塔として新名所となり、現代上海の象徴としてさまざまなメディアに登場することも多い(日本ではウーロン茶のコマーシャルに登場している)。 上海新国際博覧中心はそんな浦東地区のややはずれとなる南東部、上海市中心部からは車で30分ほどの場所に位置する展示会場。世紀公園という広大な緑地が隣接しており、周囲には高いビルも無い。浦東地区のビル街から車で訪れると、平坦なところに展示場の巨大な建物が忽然と現れる。現在は5つの展示ホールがあるだけだが、今後さらに14のホールなどが建設される予定。
□CeBIT asiaのホームページ(英文) (2002年9月2日) [Reported by tanak-sh@impress.co.jp] | I |
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