富士通、手のひらの静脈パターンで個人認証するマウス8月28日 発表 株式会社富士通研究所は28日、手のひらの静脈パターンを読み取ることで個人の識別を行なえるマウスを開発したと発表した。 同社が開発したのは、表面部に近赤外線照射装置と、その反射映像の読み取り装置を内蔵したマウス型認証装置。 手のひらに近赤外線を照射すると、皮下組織にある静脈部分だけが黒く映る。この静脈のパターンは、胎内で定まった後、大きさが変化する以外生涯不変であり、一人一人また同一人物の右手と左手でも異なる特徴を持つという。 この特徴を利用して、このマウス装置は、読み取った静脈パターンとあらかじめ登録しておいた静脈パターンを独自の方法で照合、個人認証を行なう。手のひらの静脈パターンを利用した認証装置は国内では初としている。 同社の実験では約700人を完全に識別でき、バイオメトリクス装置の正確さを指し示す「等価エラー率」は0.5%以下を実現できるとしている。来年以降の製品化を目指す。 □富士通研究所のホームページ (2002年8月28日) [Reported by wakasugi@impress.co.jp] | I |
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