マイクロソフト、.NET Serverに関するカンファレンスを開催

Windowsサーバー製品部部長 高沢冬樹氏
8月20日発表



Windows .NET Serverのラインナップ。新たにホスティング業者やASP向けのエディション「Web Server」が追加された
 マイクロソフト株式会社は、次期サーバーOSであるWindows .NET Serverに関するプレス向けカンファレンス「Windows .NET Server Family Reviewers' Workshop」を開催した。開催期間は20~21日の2日間。

 Windowsサーバー製品部部長 高沢冬樹氏は、「Windows .NET Serverは、ワークグループからデータセンターまでのあらゆる規模のサーバーへの導入を想定している」と切り出した。

 カンファレンスでは、.NET Server製品群における重点投資分野として、セキュリティと使いやすさの向上にフォーカスしていることを中心に解説された。

高沢氏が自信を持ってオススメする12大機能
 特にセキュリティに関しては、“Secure Windows Initiative”(最もセキュアなプラットフォーム)をキーワードにしており、「マイクロソフト内部だけではなくパートナー企業にもセキュリティの向上を啓発するプログラム“Strategic Technology Protection Program”を全社をあげて実施し、最高峰のセキュアを確立し、それを維持することを目指す」(高沢氏)と、力強く解説した。

 使いやすさの向上に関しては、「Windows 2000 Serverにおいて、Active Directoryを中心とした新しい技術を提供することで、飛躍的に進んだ能力を提供できた半面、導入/利用/管理が容易ではなかった。.NET Serverでは、コンポーネントなどの統一や、ウィザードや新しいツールの導入および、コマンドラインからのスクリプト実行など、機能向上とともに簡便性も向上した」(同氏)としている。

 また、「サーバー統合」というキーワードで実サーバー数の削減を目指している。主な機能として、1つのサーバー上でより多数のアプリケーションの共存を可能にする「Side by Side DLLs」の導入、UNIX/Netware環境との連携と.NET Serverへの移行がサポートされる。

 .NET Serverの主な新機能として「シャドウコピー」が挙げられる。これは、スナップショットを用いることで、開いているファイルのバックアップが可能になる機能。従来までの「Backup Window」が不要となるのが特徴。また、誤って削除してしまったサーバー上のファイルの復元が、サーバー管理者だけではなく、任意のユーザーからも行なえるという。

 そのほか、メモリの状態を保存する「Hot Add Memory」機能および「Memory mirroring」機能により、サーバーを再起動/停止することなく機器やソフト/パッチが導入できる。また、無停止型サーバーや64bit版CPU(NUMAやHyperthreadingなど)もサポートされる。

□マイクロソフトのホームページ
http://www.microsoft.com/japan/
□製品情報
http://www.microsoft.com/japan/servers/net/
□関連記事
【8月5日】マイクロソフト、Windows .NET Server日本語版RC1
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0805/ms.htm
【7月25日】Microsoft、Windows .NET ServerのRC1版をリリース
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/0725/ms.htm

(2002年8月20日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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