アドビ、新社長が会見。エンタープライズと電子政府分野に注力
8月8日 開催 アドビシステムズ株式会社は8日、7月に代表取締役社長に就任した石井 幹氏のプレスカンファレンスを開催した。 石井氏は、自己紹介を兼ねて、自身とAdobeの来歴を語り、「ちょうど20周年を迎えたAdobeのビジョンは、コミュニケーションをより豊かにすることだ。デスクトップパブリッシングから始まったその流れは、時代によって、Webパブリッシング、ネットワークパブリッシングと変わってきたが、軸足はずれていない」と述べた。 「今後のアドビの動向についても、その方針は変わっておらず、クロスメディアパブリッシングの実現、PDFを中心にしたエンタープライズ部門への注力、買収したアクセリオの成果を元にした電子申請/電子政府の分野への寄与を主眼にしたい」と文書管理技術を元にした企業および官業分野へ注力する方針を明らかにした。 また、「日本市場が先行しているデジタルイメージング、デジタルビデオ市場についても、先陣を果たしたい」と、イメージング関連製品にも力を入れていく方針だ。 石井氏は、自己紹介の際に「私はNECのTK-80というマイコンからはじめ」と語りはじめ、従来のアドビのカラーとは異なったキャラクターを感じさせた。石井氏によって率いられるアドビの変化に注目するとともに、Photoshop Elementsなどに代表されるコンシューマ製品の今後にも期待したい。
□アドビシステムズのホームページ (2002年8月8日) [Reported by date@impress.co.jp] | I |
|