Connectix、OSごとにCPU利用率を設定可能なヴァーチャルマシン環境
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ゲストOSを選択可能 |
9月13日発売
標準価格:オープンプライス
Connectixは、Windows用のヴァーチャルマシン環境「Virtual PC for Windows 5.0」を、9月13日より発売する。
古くはMacintosh用のWindowsエミュレータとしてバージョンアップを重ねてきたVirtual PCだが、前バージョンからはWindows版も用意されている。Windows版は企業向けのバーチャルマシンソリューションとして提供され、代理店を介して販売されるほか、9月13日以降のダウンロード販売も予定されている。価格はオープンプライスで、予想販売価格は5万円台の見込み。
「Virtual PC for Windows」は、一台のWindows PC上に複数のOSをインストールできるソフトウェア。対応OSはWindows 98 SE/Me/NT 4.0(SP6)/2000/XPで、Windows 2000/XPでの利用が推奨されている。
Virtual PC for Windows 5.0の新機能 |
対応ゲストOSは、DOS/Windows 3.1/95/98/Me/NT/2000/XP、NetWare 6.0、Linux、Solaris 8.0で、オプションでOS/2追加ツールも用意される。
従来バージョンから、パフォーマンスが大幅に向上したほか、CPU使用率をOSごとに設定できるようになり、それぞれのOSに最大1GBまでのメモリ割り当てが可能になるなどの改善が行なわれた。
また、ACPIのサポートにより、ホストOS上に1つのファイルとして保存されるゲストOSのディスクイメージを、Norton Ghostなどのバックアップユーティリティを使ってインポート/エクスポート可能となった。そのほかDVD-ROM、CD-ROMのisoイメージのサポートや、パスワードによるセキュリティ機能、リモートコントロール機能などが強化されている。
左:ジェフ・ウールジィ品質管理担当ディレクタ 右:内藤 久義 アジアパシフィック営業ディレクター |
発表会では、同社アジアパシフィック営業ディレクター 内藤 久義氏と、品質管理担当ディレクタのジェフ・ウールジィ氏が出席し、Virtual PC for Windows 5.0について解説した。
まず、内藤氏はWindows版がターゲットとする市場について説明。開発者向けのテスト環境などの情報システム分野や教育/研修用用途、企業の顧客相談窓口や技術サポートなど、1台のPCで複数OSを利用できるヴァーチャルマシンのニーズが高いことを解説した。
その後、ウールジィ氏によるデモが行なわれ、新機能などを中心に解説された。Pentium III/Pentium 4への最適化により、従来版に比べ、CPU速度がPentium 4で平均5倍、Pentium IIIで平均3倍高速化された。また、HDD速度はPentium IIIで平均4.5倍、Pentium 4で平均3倍高速化されたという。
前モデルとの比較ベンチマーク | ゲストOSごとに各種設定が可能になった | 各ゲストOSがひとつのファイルに格納されている |
□Connetixのホームページ
(8月7日現在、この件に関する情報は掲載されていない)
http://www.connectix-japan.com/
(2002年8月7日)
[Reported by usuda@impress.co.jp]
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