Microsoft、米司法省の是正措置をWindowsに実装
~Windows 2000 SP3/XP SP1より利用可能に

8月5日(現地時間) 発表


 米Microsoftは、一連の独占禁止法裁判に関連して2001年11月に合意に至った是正措置の一部をWindows 2000 SP3およびWindows XP SP1に実装する。今回の実施内容は同社に求められている是正措置の一部となるもの。

 同社には是正措置として米司法省より、Windowsの技術情報の開示、OEMメーカーがWindowsの初期画面やアプリなどの構成を操作する自由、競合する会社への圧力の禁止などが課せられていた。

 Windows 2000 SP3およびWindows XP SP1では「Set Program Access and Defaults」というカスタマイズ機能が実装される。

 このプログラムを実行すると、IE、Media Player、Windows Messenger、Outlook ExpressなどへのアクセスをOSから取り除いたり、同等の機能を持つサードパーティ製ソフトをデフォルトのアプリケーションとして利用できるようになる。

 なお、Windows 2000 SP3英語版は8月1日にリリースされ、Windows XP SP1英語版も数週間後にリリースを控えており、日本語版の登場もまもなくと見られている。

 また、同社は今月より技術情報の開示に向けた行動を開始する。具体的にはWindowsのAPIを新たに272個公開するほか、Windows Server OSで内部通信に用いられている100余りのプロトコルのライセンス提供を開始する。

 同社は、司法省とともに提訴していた18州のうち、9州と和解しているが、残りの9州は和解を拒否し、引き続き係争を続けている。

□Microsoftのホームページ(英文)
http://www.microsoft.com/
□ニュースリリース(英文)
http://www.microsoft.com/presspass/legal/aug02/08-05settlementmilestones.asp
□関連記事
【2001年11月3日】Microsoft、司法省と和解発表。
5年間の行動制限が条件
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/article/20011103/ms.htm

(2002年8月6日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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