アイオメガ、国内でもNAS市場に参入
~20万円を切る低価格機も投入

7月30日発表

標準価格:オープンプライス



 アイオメガ株式会社は30日、NAS(Network Attached Storage)市場参入第一弾として、1Uサイズのラックマウント型NAS「iomega NASシリーズ」を8月下旬より出荷開始すると発表した。米国では3月より出荷開始されており、CPUやHDD、OSなどが異なる2機種7モデルが用意される。価格は全モデルオープンプライス。

 安価なATAタイプのHDDを採用したことで、価格が抑えられているのが特徴。全モデルRAID 0/1/5に対応し、ホットスワップにも対応する。

3台でスタックした状態のP400シリーズ
 「P400シリーズ」は、本体前面から着脱可能なHDDを4台搭載し、Ethernet×2を装備する上位モデル。直販価格は366,400~761,200円の見込み。

 CPUにCeleron 900MHz、メモリ256MB、HDD 160GBを搭載した「P400」、CPUにPentium III 1GHz、メモリ512MB、HDD 320GBを搭載した「P405」、CPUにPentium III 1GHz、メモリ512MB、HDD 480GBを搭載した「P410」がラインナップされる。

 それぞれのモデルに、Windows 2000 SAK(Server Appliance Kit)搭載機(型番に“m”を付与)と、UNIXベースの自社OS搭載機(型番に“u”を付与)が用意される。

 「P405m」と「P410m」はGigabit Ethernetを装備するほか、RAID 5時におけるホットスペアにも対応する。また「P405u」と「P410u」はバックアップ用のテープドライブ接続にUltra 160 SCSIインターフェイスを備える。

 3台のHDDを内蔵した廉価モデル「A300u」は、CPUにCeleron 900MHz、メモリ128MB、HDD 120GB、Ethernetを備え、UNIXベースの自社OSを搭載する。直販価格は199,200円の見込み。

P400シリーズの背面。Ethernet×2やUPS用のシリアルポートなどを備える P400シリーズ用のリムーバブル型HDD。ホットスワップ/スペア対応用のインターフェイス変換コネクタを装備。ドライブはIBM製Ultra ATA/100対応HDD「Deskstar 120GXP」を採用。7,200rpm、2MBキャッシュ、40GBプラッタモデル 3台のHDDを内蔵した廉価モデル「A300u」。Celeron 900MHz、メモリ128MB、HDD 120GB、Ethernetを搭載する
各種設定はWebブラウザ経由で行なえる EthernetやHDD(アレイ)の状態を確認できる IPアドレスやサブネットマスクなどを設定


株式会社アイオメガ 代表取締役社長 鈴木祐司氏
 同社の代表取締役社長 鈴木祐司氏は、NAS市場参入の理由として、企業におけるデータの使用量が増大していることを解説し、国内でもNAS機器の出荷台数が右肩上がりで推移しており、市場の要求が高まっていることを挙げた。

 また、「ZipやJAZ、ポータブルHDDなどの外付けストレージデバイスを、20年以上に渡って販売しているストレージ機器メーカーとしての実績や、汎用サーバービジネスに関与していないため、社内競合といった“過去のしがらみ”のないことがNAS市場における我々の優位点」とし、「初年度のマーケットシェア5%を目指す」と、意気込みを語った。

 なお、Zipなどのコンシューマ製品は継続して販売を行なう。同社におけるNAS製品の割合は、売り上げベースで約3%を見込んでおり、今後は10%程度まで引き上げていくという。また、次期製品も予定されている。

□アイオメガのホームページ
http://www.iomega.com/jp/
□Iomegaのホームページ(英文)
http://www.iomega.com/
□製品情報(英文)
http://www.iomega.com/nas/nas_comp_chart.html

(2002年7月30日)

[Reported by yosida-s@impress.co.jp]

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