ガートナー、2002年第2四半期の世界PC市場出荷速報を発表
~対前年成長率はマイナス0.6%、W杯開催による影響も

7月19日発表


 ガートナージャパン株式会社は、2002年第2四半期の世界パソコン市場出荷速報を発表した。

 それによると、同四半期の世界のパソコン出荷台数は対前年成長率でマイナス0.6%となった。出荷台数の総計は2,990万台。また、米国での出荷台数は1,060万台で、対前年成長率はマイナス0.8%、日本国内においては12%の減少となっている。第1四半期には市場回復の兆候が見られたものの、結果として第2四半期では、わずかに後退するかたちとなった。

 なお、欧州・中近東・アフリカなどでは対前年比マイナス0.3%に留まっており、アジア・パシフィック地域全体では5%の増加、ラテンアメリカ地域では4.3%の増加となり、地域によっては市場が成長していることを示している。

 また、サッカー・ワールドカップ開催によるパソコン市場への影響についても触れ、潜在的な購入意欲をもった消費者がワールドカップ観戦に集中してしまい、個人市場に損失があったとしている。

 世界パソコン市場のベンダー別出荷台数では、HPがコンパックを合併したことにより、市場1位を記録しているが、2位のDellとの差は0.6%。また、HPの出荷台数対前年成長率はマイナス16.1%になっているという。

 同社では、今後第4四半期に消費者の購入意欲を高めるには、DVDやグラフィックチップ関連への投資が必要になる、と結論づけている。

■2002年第2四半期 世界パソコン市場ベンダー別出荷台数(暫定値:単位:1,000台)
ベンダー2Q02出荷台数2Q02シェア (%)2Q01出荷台数2Q01シェア (%)2Q02対前年成長率 (%)
HP4,62715.55,51718.3-16.1
デル4,45914.93,94413.113.1
IBM1,9606.62,1457.1-8.6
NEC1,0453.51,1473.8-9.0
東芝8963.08492.85.5
ソニー8302.86722.223.7
その他16,07953.715,80752.71.7
世界市場合計29,89510030,081100-0.6
注1:デスクベースPC、モバイルPC、IA32サーバ出荷を含む
注2:HPとコンパックは一社として計上。
注3:富士通、シーメンス社、富士通シーメンス社はそれぞれ単独で計上。
出典:ガートナー データクエスト(2002年7月)

□ガートナー ジャパンのホームページ
http://www.gartner.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.gartner.co.jp/press/pr20020719-02.html

(2002年7月19日)

[Reported by kiyomiya@impress.co.jp]

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