バーテックス、オリジナルブランド「Mercurio」を立ち上げ
~マザーボードなどを初心者層中心に展開

7月18日 発表

連絡先:キーコンポーネンツ製品部
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 株式会社バーテックスリンクは18日、台湾の製造メーカーHONHAIグループおよびシンガポールの流通業者Kobianと提携し、共同でオリジナルブランド「Mercurio(メルキュリオ)」を立ち上げ、マザーボードをはじめとした同ブランドのPCパーツ販売を行なっていくと発表した。

Kobian General Manager Justin Tseng氏

 HONHAIグループはFOXCONNブランドで定評のあるコネクタなどの製造メーカー。コネクタ業界では世界の70%のシェアを確保している。その傘下にはマザーボードやビデオカード、PCケース、電源ユニットなどの製造子会社を抱え、グループ全体での売上高は民間の企業としては台湾で最大規模を誇る。

 同グループはFOXCONN以外のブランドは持っておらず、OEMによる製造請負に徹しており、Dell、IBM、HP、Appleなどといった大手メーカーPCのほか、プレイステーション2の製造なども行なっている。

 KobianはHONAI製品を取り扱うパートナー企業で、「Mercury」というブランドでワールドワイドでの流通および販売を行なっている。

 バーテックスリンクは今回の提携に基づき、Mercurioという日本専用ブランドを立ち上げ、日本市場でのHONHAI製品の販売、サポート、マーケティングを展開する。

バーテックスリンク代表取締役社長 由利義和氏

 バーテックスリンク代表取締役社長の由利義和氏は、今回の提携により購買力を高め、従来同社がターゲットとしてきたハイエンドユーザー以外にも、初心者層やSI向けのラインナップを拡充し、より柔軟な対応をしていくことができる、と提携の目的について説明した。

 同社はABITやGigabyte製品の販売も手がけているが、「それらの製品がコアユーザー層向けであるのに対し、Mercurioシリーズは安定志向の製品」とその棲み分けについて説明する。

 第一弾としてIntel 845G/Eマザーボード2種、RADEON 8500搭載ビデオカード3種、Xabre 400搭載ビデオカード2種を本日より発売開始する。Mercurioブランド商品にはすべて日本語マニュアルが添付される。

 バーテックスリンクは今後PCケースなど取り扱い製品を順次拡大していく予定。発表会ではMercuryブランドのTablet型Windows CE機なども展示されており、同社は日本での販売を検討しているという。

Intel 845G搭載ATXマザーボード。Audio、Ethernetなどを標準搭載する。同等スペックの845Eマザーボードも発売される RADEON 8500搭載ビデオカード。出力インターフェイスの異なる3モデルが用意される Xabre 400搭載ビデオカード。ビデオメモリ64MB版と128MB版が用意される
8月中旬には同じブランドを冠したPCケースも発売される予定 こちらは参考展示のTablet型Windows CE機。海外での販売価格は1,200ドル程度という

□バーテックスリンクのホームページ
http://www.vertexlink.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.vertexlink.co.jp/news/press/2002071801.html
□製品情報
http://www.vertexlink.co.jp/product/platform/mercurio/
□HONHAIのホームページ(英文)
http://www.honhai.com/
□Kobianのホームページ(英文)
http://www.kobian.com/

(2002年7月18日)

[Reported by wakasugi@impress.co.jp]

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