アップル、MPEG-4対応のQuickTime 6 for Mac OS Xを公開7月16日公開 アップルコンピュータは16日、MPEG-4に対応したQuickTime 6 for Mac OS Xを公開した。Mac OS X版のみ公開されており、既に日本語版がダウンロード可能になっている。Mac OS 9版、Windows版については後日配布開始するとしている。対応OSはMac OS X v10.1.3以降で、プログラムサイズは19.2MB。 QuickTime 6は、新たにMPEG-4をサポートし、回線帯域に応じて最適なマルチメディアコンテンツを配信することが可能になった。オーディオ圧縮規格「AAC」にも対応する。 また、MPEG-4コンテンツの作成やスライドショー作成、フルスクリーン再生などが可能になった、オーサリングソフト「QuickTime 6 Pro」も合わせてApple Storeで販売開始された。価格は3,600円。なお、QuickTime 5のユーザー向けのアップグレードキーなどは用意されない。また、あわせて、ビデオストリーミング環境「QuickTime Broadcaster」も公開された。 アップルは、QuickTime 6を2月に発表していたが、MPEG-4のライセンス条件が改善されるまでリリースを延期すると説明し、その後6月にプレビュー版を配布するなど、発表後5カ月にわたり正式公開されなかった。15日(現地時間)に、MPEG-4技術のライセンス管理団体「MPEG LA」がMPEG-4特許のライセンス条件について合意したと発表しており、今回のQuickTime 6の公開はこの合意を受けてのことと思われる。 従来MPEG-LAが提案していたライセンス条件では、デコーダやエンコーダなどの製造/販売時のほか、コンテンツ事業者に関しても再生時間に応じてライセンス料を徴収する方針だった。しかし、最終的なライセンス条件では、少数配布からはライセンス料を徴収しないなど、コンテンツ事業者が利用しやすい形に改定が行なわれている。 □アップルのホームページ (2002年7月16日) [Reported by usuda@impress.co.jp] | I |
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